新 Air TV 機能
ノートパソコンでもTV機能が搭載されることが多くなっているが、一般的にA4ノートが多い。A4ノートの場合は実質机に置きっぱなしで使うので、設置場所にTVアンテナ線があれば、ケーブルの取り回しなどで苦労することは少ないだろう。
ただし、TV機能の無いA4ノートをTVケーブルのない、書斎や子供部屋などで使う場合はケーブルの取り回しで工事が必要な場合もあるだろう。
可搬性が売りのノートパソコンの場合、無線LANによりどこでもインターネットが使えるようになったが、TV機能が使えればさらに利便性が高まるはずだ。
NECなど一部のメーカーは従来から一部のモデルで、無線LANによりTV機能を使えるようにしていた。今回、NEC独自の高画質化エンジン 「VISITAL」を搭載し、設定ツールも改善された、新しい AirTV が LaVie A の一部モデルで対応した。
LaVie A と AirTV の連携は無線LANなので、難しそうだと思う方もいるかと思うが、NEC 独自の設定ツールにより数回クリックするだけで簡単に設定が出来る。本当に簡単だ。
また、AirTV自体も従来モデルより筐体サイズが改良され、容積が1/2とコンパクトになって最近のルーターなどに近いサイズだ。
AirTV を活用することで、リビングなどTVのアンテナ線のある場所へ AirTV を置き、TVアンテナと、LANケーブルを接続し、LaVie A の設定をするだけで、無線LANの電波が届くところなら、ワイヤレスで、どこでもTVやインターネットが楽しめる。
番組の録画なども当たり前ながら可能だ。SONY が AirTV のようなことをどんなパソコンでも実現する ロケーションフリーベースステーションパック を発表したが、こちらは単体での録画は出来ない代わりに、出先でもブロードバンドが使えれば、世界中どこにいても自宅と同じ番組を鑑賞可能。AirTVとロケーションフリーのどちらが使い勝手がよいかは、使い方によるだろうが、パソコンを買ってきて始めからついている AirTV で自宅内モバイルの方が使い道としては一般的だろう。
LaVie A の使い勝手は?
LaVie A のような光学ドライブを搭載した2スピンドルB5ノートは SONYの VAIO T や Panasonic の Let'snote W2
などライバルが多い。 LaVie A はその厚みが最大の欠点であり、それ以外に目立った欠点は見あたらない。
個人的には、立ち上がるときに机とノートパソコンの手前側に手を置いて立ち上がる癖があるので、手前側が内側にカットされたデザインは見た目は良いかも知れないが、パソコンが起きあがってしまいびっくりすることもあった。
一般的にタッチパッドは外装部分とは別部品になっており、タッチパッドと外装に隙間がある。LaVie A の場合、パームレスト部分とタッチパッドが同一部品で作られているため、タッチパッドと外装の隙間は存在しない。直販サイト NEC Direct オリジナルカラーのカシスレッドでは、早速タッチパッドを含めたパームレスト部分の全てを、同じ色にしたモデルがある。今後、タッチパッド部分にもイラストなどを追加した、オリジナルモデルも期待できる。キーボードのタッチ感もこのクラスでは一般的な物で特に使いにくいことも無さそうだ。特殊キーなども変な省略が無く好感が持てる。
光学ドライブは Apple 製品のようなスロットローディング方式。Windows系ノートパソコンでは珍しいが、LaVie N から継続している。
スロットに光学メディアを挿入すれば自動で電源が入り、再生するインスタント機能を装備しているが、筆者が試したところ、挿入後約30秒で再生を開始した。専用デバイスにはかなわないが、高速なパソコンでも1分近くかかるWindowsの起動に比べれば、かなり早く楽しむことが出来るだろう。