予想配当が変わらなくても、株価が下がると配当利回りは上がります。高い利回りだけで、配当の安定性を判断することはできません。11月の中間配当と年間配当の会社予想を確認しながら、3社を見ていきます。

日本プロセス<9651>は年間92円、予想利回り約4.7%
システム開発を手掛ける日本プロセス<9651>は、2027年5月期に中間46円、期末46円の年間92円を予想しています。
10月2日の終値1954円で計算すると、年間予想配当利回りは約4.7%です。会社予想に基づくと、100株保有の場合、中間配当は税引前4600円、年間では9200円の計算です。
年間92円の内訳は、普通配当84円と特別配当8円です。特別配当を除いた普通配当ベースでも、現在の株価では利回りは約4.3%となります。
日本国土開発<1887>は年間25円、予想利回り約4.8%
土木・建築事業などを展開する日本国土開発<1887>は、2027年5月期に中間10円、期末15円の年間25円を予想しています。
10月2日の終値523円で計算すると、年間予想配当利回りは約4.8%です。会社予想に基づくと、100株保有の場合、中間配当は税引前1000円、年間では2500円の計算です。
2027年5月期の年間25円は全額普通配当です。前期も年間25円でしたが特別配当が含まれており、配当の内訳は異なります。
一方、2027年5月期は連結営業利益が前期比11.9%減、純利益が26.6%減となる見通しです。過去には赤字や減配も経験しているため、今後の業績も確認しておきたいところです。
Enjin<7370>は年間40円、予想利回り約5.6%
企業のPR支援などを手掛けるEnjin<7370>は、2027年5月期に中間20円、期末20円の年間40円を予想しています。
10月2日の終値711円で計算すると、年間予想配当利回りは約5.6%です。会社予想に基づくと、100株保有の場合、中間配当は税引前2000円、年間では4000円の計算です。
ただし、直近の2026年5月期は訂正後の純利益が前期比56.0%減となりました。また、消費税等の計上や税効果会計の誤りに関する決算訂正も行っています。今回の3社では予想配当利回りが最も高い一方、今後の業績推移にも注意が必要です。
3社とも4%超だが、配当の中身は違う
10月2日終値を基準にした年間予想配当利回りは、日本プロセスが約4.7%、日本国土開発が約4.8%、Enjinが約5.6%です。
日本プロセスは年間配当に特別配当が含まれ、日本国土開発は今期の減益を予想しています。Enjinも直近では大幅な減益となりました。配当利回りの数字だけで比較せず、利益の推移や配当の内訳も合わせて確認しておきましょう。
※株価は2026年10月2日終値、配当は各社の2027年5月期会社予想をもとに計算しています。配当利回りおよび100株当たりの配当額は税引前です。2026年11月末基準の権利付最終日は11月26日です。業績などによって配当予想は変更される場合があります。
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