話し方・伝え方

「あの人のここが嫌い!」が多い“偏食家”こそ最強? 無理な人間関係をやめて好きな人を集めるコツ

人に対して「好き嫌いが激しい」「こだわりが強い」……。実はこんな風に好みがはっきりしている人ほど、「人を誘う才能」があるかもしれません。今回は偏食家タイプにこそ人間関係の「自炊」がおすすめな理由をお伝えします。※サムネイル画像:PIXTA

All About 編集部

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好きな人とだけ過ごしたい”偏食家”  ※画像出典:PIXTA
好きな人とだけ過ごしたい”偏食家”  ※画像出典:PIXTA

「あの人のここが嫌」「この人といると疲れる」……人付き合いに対して注文が多いことは、決して悪いことではありません。むしろ、自分の好みが明確に分かっているからこそ、妥協せずに「本当に好きな人」だけを集められる強みになります。

TVやメディアで活躍中の心理カウンセラー・五百田達成さんの著書、『「誘える人」がぜんぶ手に入れる』では、人間関係を豊かにする「人の誘い方」について分かりやすく解説しています。

今回は一部を抜粋し、自分の好きな相手との交流や心地のよいコミュニティを構築してくためのマインドセットについてお伝えします。

目次

「偏食家」こそ「自炊」せよ

僕は人の好みがうるさすぎるからこそ、誰かに与えられた既存の人間関係では満足できなかった。困ったことに最近ではその「偏食ぶり」に拍車がかかってしまっています。

たとえば30代の頃は「とにかくおもしろい人」「刺激のある人」を好んで、一緒に遊んでいたような気がします。シンプルにそのほうが楽しいからです。そこから大人になるにつれ、ライフステージや性格も変わり、徐々に人の好みが変化。今の好みのタイプは「ちゃんとしてる人」。「振る舞いが穏やかな人」「知的で気づかいのできる優しい人」とばかり一緒にいます。

逆に僕がどうしても苦手なのは、粗野でマッチョな空気を出す威圧的な人。自分の常識を押し付けてくる頭が固い人。コミュニケーション面でいうと、出欠を明確にしないまま「誰が来るんですか?」「いくらくらいかかりますか?」と詳細ばかり聞いてくる〝お客様体質〞の人や、前日飲みすぎて平気で遅刻してくるような人が苦手。正直、もう二度と誘わないな、と思ってしまいます。別に怒っているわけではなく、シンプルに静かに「誘わないな」と思うだけです。

……と、僕の個人的な「NGリスト」を語り始めるとキリがないので、このあたりにしておきましょう(本格的なNG行動のリストについては、書籍にまとめているので、ぜひそちらを読んでみてください)。

「人の好き嫌いが激しい」=悪ではない

僕がここで言いたいのは、人間関係において「好き嫌いが激しい」「人の好みがうるさい」というのは、決して悪いことではないということです。むしろ、自分の好みがわかっているからこそ、自分が好きな人とだけ過ごせるのです。

食べ物のたとえを続けるなら、食の好みがうるさい人、外食の味付けに満足できない人は、最終的に「自炊」に行き着きがちです。結局、自分でつくるのが一番おいしい、と。

それと同じように、人間関係の好みがうるさい人、繊細な感覚の人こそ、自分で人間関係を「自炊」するべきなのです。

子どもの頃、僕たちは学校という場で、給食のように人間関係を与えられてきました。そこでは「好き嫌いしてはいけません(みんなとうまくやりなさい)」「バランスよく栄養(多様な人間関係)を摂りなさい」と教えられます。

たしかに若いうちは、多様な人と付き合い、自分の世界を広げていくことも大切でしょう。でも、もう十分大人になった僕たちは、そこまで無理をしなくてもいいのではないでしょうか。人生の時間は限られています。好きな人だけを選んで付き合いたいものです。

わざわざ苦手なものを食べて、お腹を壊す必要はありません。年齢を重ねると、出来合いのお惣菜や脂っこい外食を受け付けなくなるのと同じで、他人が用意したコミュニティが、胃にもたれるようになります。

「偏食」は欠点ではなく、理想の環境をつくる才能

もちろん仕事関係の人づきあいや、職場の仲間であれば、そうもいかないでしょう。合わない人とうまくやっていかざるを得ない場面もあります。でもだからこそ、プライベートでは、好きな人とだけ過ごそうじゃないですか。

それは職場や家庭にプラスされる、いわゆる第3の場「サードプレイス」も同様です。人がつくってくれた場に参加してもいいし、合わなかったら自分でつくってもいい。

僕自身、知人が主宰する集まりに参加してみたことは、もちろんあります。メンバーはみんな爽やかで快活、雰囲気のいい人たちばかりでした。

でも、しばらく通ううちに「少しノリが違うな」「微妙に自分には合わないな」と、会話の端々に違和感を覚えるようになってしまったのです。まるで、人の家でご飯をいただいて「ちょっとしょっぱすぎるな」「好みの味じゃないな」と感じるような感覚です。

「おいしい関係」を自炊することが大事

出来合いのコミュニティに無理に合わせて胃もたれするくらいなら、自分好みのおいしい人間関係は、自分の手でつくったほうがいい。

人間関係を「自炊」する技術が大人には不可欠だと、僕は考えています(言うまでもありませんが、それらのコミュニティに問題があったとか、僕のセンスのほうが優れていたということでは、まったくありません。単なる相性の問題です。

たいていのことは「いい・悪い」ではなく「合う・合わない」であることは、大人になれば誰しも気がついていることですよね)。

「既存のグループにどうも馴染めない」「みんなと仲良くするのが苦手」と悩む必要はありません。それは欠点ではなく、あなたの人間関係の味覚が良くも悪くも確立され、立派な「偏食家」になった証拠です。

そういう人にこそ、自ら企画し、自ら誘う「最高の自炊人」になれるポテンシャルを秘められているのです。

著者:五百田達成(いおた たつなり)
心理カウンセラー。米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。東京大学教養学部卒業後、KADOKAWA、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て、五百田達成事務所を設立。個人カウンセリング、講演、執筆など、多岐にわたって活躍中。専門分野は「コミュニケーション心理」「ことばと伝え方」「SNSと人づきあい」。会社員としての実体験と豊富なカウンセリング実績に裏打ちされた、人間関係、コミュニケーションにまつわるアドバイスが好評。

『「誘える人」がぜんぶ手に入れる』(五百田達成著)
「誘える人」がぜんぶ手に入れる』(五百田達成著)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
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