国内で活躍する外国人も増えている。大手企業で働いている外国人は別にして、個人で日本に来た外国人にとって、母国語仕様のパソコンを日本で購入することは難しい。英語モデルなら選択肢もあるが、それ以外の言語のパソコンを日本で購入するのは困難だ。
日本で個人的に活躍する外国人から外国語仕様のパソコン購入はどうしたらいいか聞かれた場合に、参考にして頂きたい。
●日本で英語モデルのノートパソコンを購入する
日本語モデルでもかまわないなら、一般的に販売されている製品を選べばいいと思うが、個人で英語モデルを購入する場合、数社の製品に限られる。現在、IBM、DELL、東芝のオンラインショップ等で購入可能だ。ただし、DELLのオンラインショップには日本語ページが無いので、DELL製品を選ぶ場合は、日本語を使える人がサポートする場合もあるだろう。
英語仕様の新製品を購入できる人は、他の余計なことを考えずに、下のサイトなどから購入することを強くお薦めする。
TOSHIBA Direct PC
DELL
Computer - Latitude
IBM Shopping (English Model)
●他言語対応OS
現在主流のOS(Operating System)、Windows XPが多言語対応であることは有名だ。 日本語仕様のパソコンでも英語はもちろん、中国語やアラビア語等も言語の設定をするだけで入力も表示も問題なく使える。
問題はOSのメニューだ。メニューが日本語のままだと、設定もままならない外国人が多いと思うが、メニューなど言語変更にはMulti User Interface(MUI)が必要。これを個人で購入するのは難しく、各言語のOSを購入した方が手っ取り早い。
日本で各言語のOSが必要な場合は少ないながらも扱っている店はあるので、大手量販店などに問い合わせて頂きたい。 それを入手できれば、そのOSをインストールするだけで、各言語使用のノートパソコンとして使えるだろう。
Windows の Multi User Interface (MUI/多言語版)
●中古で何とかしたい場合
新製品を購入する場合は上記サイトから買えばいいので簡単だが、予算の都合などで、中古製品などの低価格製品を選ぶ場合は苦労する。
設定などの苦労を考えたら、少し高くても新製品を購入することをお勧めする(20万円弱でとりあえず購入は可能だろう)が、予算の都合などで、どうしても中古でないといけない場合は、製品選びに注意しよう。
中古製品を選ぶなら、あまりにも古すぎる物よりも、2000年以降に発売された製品がお薦めだ。これらの製品は、プロセッサの周波数が500MHz以上程度はあると思うし、USBが標準装備されているので、周辺機器との接続にも問題ないだろう。機種によるが、Ethernet(LAN)端子が装備されていることも多く、ADSL等も余計な周辺機器を追加しなくとも使える。
その中古製品を実際に使えるようにするには、メモリを128MB以上に増設し、必要ならばHDDの交換をした後に必要な言語版 Windows XP をインストールすれば、今でも必要十分な性能を持ったノートパソコンとして使えるだろう。
●Windows は高い
Windowsを単品で購入すると2~3万円もする高価な製品なので、ここがネックになる場合があるが、予算が厳しい場合には、LinuxやFreeBSDを使えば、物によっては無料で使うことも出来る。しかし、一般ユーザーにはハードルが高いので、Windowsを使うのが手っ取り早い。
Windows を単品で購入することを考えたら、中古製品は意外に高く付くと言うことがわかって頂けたと思う。ノートパソコンガイドとしては、あくまでも新製品をお薦めする。