
節電を意識して、夜間は一定時間でエアコンが停止するようタイマー設定をしている人も多いのではないでしょうか。「寝てしまえば必要ない」「電気代がもったいない」という気持ちはよく分かりますし、中には長年の習慣になっている家庭もあると思います。ところが近年、ダイキンやパナソニック、三菱電機といった主要エアコンメーカーが、夏の熱帯夜は「エアコンをつけっぱなしにして寝てください」と公式に推奨するようになっています。途中停止した場合とつけっぱなしにした場合、電気代はどれくらい変わるのでしょうか。本記事で詳しく解説します。
電気代の差は1晩数十円以内
結論から言うと、外気温が25℃を下回らない熱帯夜であれば、設定温度26~28℃でエアコンをつけっぱなしにする方が、電気代・睡眠の質・健康リスクの3つすべてにおいておすすめです。
パナソニックが実施した就寝時のエアコン運転に関するテストでは、
エアコンのコンプレッサーは、室温と設定温度の差が大きいほど多くの電力を使います。そのため、エアコンをタイマーで切り1度室内温度が上がった状態から朝に再び起動すると、高くなった温度を一気に下げようとコンプレッサーが全力稼働するため、その短時間で大量の電力を消費するのです。反対に、つけっぱなしの状態なら室温が26~27℃で安定しているため、コンプレッサーは間欠運転(必要なときだけ稼働)のみで済みます。このため、トータルの電力消費量はほとんど変わらない、あるいはつけっぱなしの方が少ないケースもあるのです。さらに最新のエアコンでは間欠運転の制御がより上手にできるため、新しいモデルを使っている人ほどつけっぱなしにした方がお得かもしれません。
さらに、人間の深部体温は就寝後に下がることで深い眠りに入る仕組みになっています。室温が高すぎると深部体温は下がりにくく、眠りが浅くなりがちに。節電よりも健康な生活のためにもエアコンをつけて寝るのがおすす
設定温度と風向きのひと工夫で健康と省エネを両立
「つけっぱなし」がベストとはいえ、設定には少し工夫が要ります。温度は26~28℃を目安に、体が冷え過ぎないよう薄手のタオルケットを用意しておくと安心です。風向きは直接体に当たらないよう「上向き」または「スイング」に設定しておきましょう。
タイマーは「切る」ではなく、「朝方4時以降は設定温度を1~2℃上げる」といった使い方ができればベストです。入眠時や眠りが深くなる就寝後前半は26℃前後に、体が冷えやすい明け方は28℃など、少し高めにすると快眠と節電を両立しやすくなります。







