10月16日から行われるWPC EXPO に合わせて、各社から冬の新製品が続々と登場している。 ノートパソコンガイドとしては、来年春にインテルから最新プロセッサBanias(コード名)が登場するので、それ以降がノートパソコンの買い時という判断をしている。しかし、シャープからクレードルに接続してデスクトップPC等の外付けドライブとして使用可能という、今まであまり無かった形態の製品が登場ているし、記録型DVDドライブ搭載機種も何機種か登場している事から、この時期に購入というのも悪くない選択のように思えてきた。そこで、大手各社から発表された製品の特徴をまとめた。
● 特徴
今回の特徴は、来年からかなり普及するだろうUSB 2.0に対応した製品が、数多く登場しているという点だ。また、無線LAN対応の製品も当たり前のようになり、B5ノートなどでは、最大メモリが256MB以上になった機種も。また、記録型DVDドライブを搭載したハイエンド仕様の製品も何機種か登場しており、 来年Baniasが出たとしても、見劣りしないような商品構成になっているメーカーが多い。
● SONY
SONYは最も早く新製品群を発表したが、まだ発表されていないシリーズもあるので要注意。
基本的には従来機種からのスペックアップと、各種ソフトウェアの機能向上で、新機軸の製品などは発表されていない。DVD-RWドライブ搭載のバイオノートGR、数少ないのBluetooth搭載機種バイオノートSR等、テレビ録画機能が向上したバイオC1に注目したい。他社が対応を始めたUSB
2.0が使える機種がまだ無いのが気になるところだ。
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● IBM
今年がThinkPad 10周年ということで、ミラージュブラック(ピアノ調)のThinkPad X30 が限定販売となり一部で話題となったが、他の機種は従来モデルからのスペックアップで面白味がないし、SONYと同じくUSB2.0には非対応な点が残念。
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● NEC
スペックなどから分類分けするのを止めて、用途などに応じてラインナップを再編したとのことだが、 数機種新しいシリーズが登場しただけで、基本的には従来と代わり映えしない。もちろん、LaVie T はテレビチューナー内蔵でDVD-RWドライブ搭載、LaVie J/M もB5ノートとしてはそれなりに面白い機種ではあるが、ラインナップの再編がどれだけ意味のあることなのか、わかりづらい。それぞれの機種はUSB 2.0に対応した製品も多く、使い勝手などをも考えられているようで、それなりに注目してみたい。
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● 東芝
LibrettoやDynaBook SS 等のB5ノートの発表はまだだがA4ノートを発表した。
ハイエンドモデルのDynaBook G6はDVDマルチドライブなども選べる高性能機種だが、このクラスを購入するユーザーは、こだわりがある方が多いのでオンラインサイト等でBTO出来た方がいいだろう。そういった面で考えると、NEC等やDELLには一日の長がある。また、VRAMが32MBだが NVIDIA の GeForce 4 460 Goを採用しているので、ゲームユーザーが注目するには十分の物がある。
それ以外の機種も、他社はほとんど採用していない Bluetooth を採用していたり、注目する部分は多い。