まとまったお金が手元にあり「普通預金に置いておくのはもったいない。少しでも有利なところに預けたい」と考える方もいるでしょう。金利の上昇傾向が続く中、安全性を重視するなら、元本保証の個人向け国債や定期預金が候補になります。
では、50万円を個人向け国債「変動10年」とネット銀行の高金利な「1年満期定期預金」に預けた場合、1年後に受け取れる利息にはどれほどの差が生じるのでしょうか。今回は、それぞれの特徴とともに比較します。

個人向け国債・変動10年:1年後の税引き後利息は「約7451円」
個人向け国債・変動10年(年金利1.87%・2026年8月募集)を50万円購入した場合、1年後にもらえる利息は以下のとおりです。なお、変動10年は半年ごとに金利が見直されますが、今回は1年間同じ金利水準が続いたと仮定して計算しています。個人向け国債の利息は半年ごとの支払いですので、合計額です。
・1年後の受取利息(税引き前):約9350円
・1年後の受取利息(税引き後):約7451円
受け取った利息からは、20.315%の税金がかかります。
SBJ銀行の定期預金:1年後の税引き後利息は「約6655円」
2026年8月時点で、ネット銀行の中でも高い金利を設定しているのが、SBJ銀行の「はじめての定期預金〈はじめくん〉」です。
この商品は新規口座開設者限定の定期預金です。口座開設月を含む当初3カ月間にお金を預け入れることで高金利が適用されます。仮に2026年8月に口座を開設した場合であれば、2026年10月末までに預け入れする必要があります。
【はじめての定期預金〈はじめくん〉(インターネット専用)(2026年8月時点)】
SBJ銀行で初めて口座を開設した人が、口座開設月を含む当初3カ月間に預け入れできる商品です。
・金利:年1.67%(1年・単利型)
・預入額:1円以上(1円単位)、1人当たりの上限なし
・対象者:日本国内に居住する新規口座開設者
この定期預金に50万円を1年間預けた場合の利息は、次のとおりです。
・1年後の受取利息(税引き前):約8350円
・1年後の受取利息(税引き後):約6655円
定期預金の利息にも、20.315%の税金がかかります。
参照:SBJ銀行
金利上昇局面では「変動10年」と「1年程度の定期預金」が選びやすい
50万円を1年間預けた場合の税引き後利息を比較すると、次のような結果になりました。
・個人向け国債(変動10年):約7451円
・SBJ銀行(1年もの定期預金):約6655円
同じ50万円を1年間預けた場合、個人向け国債(変動10年)の方が約796円多く利息を受け取れる計算です。どちらも元本保証の商品である点は共通しています。
金利が上昇している今のような時期は、長期間にわたって金利を固定するよりも、金利の変化に対応しやすい商品を選ぶ方がよいという考え方があります。
個人向け国債の変動10年は、半年ごとに適用金利が見直されるため、さらに金利が上昇すれば、受け取る利息も増える可能性があります。一方、1年ものの定期預金は、満期を迎えるたびに、その時点でより金利の高い商品へ預け替えやすいのがメリットです。
また、個人向け国債は購入から1年経過すれば中途換金が可能です(中途換金時には、直前2回分の利子相当額(税引前)×0.79685が差し引かれます)。定期預金は原則として満期まで預けることを前提に考え、近いうちに使う予定のあるお金は、普通預金などすぐに引き出せる口座に置いておくとよいでしょう。ご自身の資金を使う予定に合わせて、使い勝手のよい方を選びましょう。







