
冷蔵庫からふとしたときに聞こえる「ジー」という音が気になり「これって故障?」「真夏は特に大きい気がするけど大丈夫?」と不安になったことがある人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、冷蔵庫の「ジー」音の正体と買い替えを検討すべき異音との違い、対処法について解説します。
A. 多くの場合は正常な稼働音です
「ジー」という低い連続音は、冷蔵庫内部のコンプレッサー(圧縮機)が冷媒ガスを循環させる際に発生する音で、冷蔵庫が正常に働いている証拠でもあります。この音が特に真夏に大きくなる原因として考えられるのは以下の3つです。
・外気温が高く、庫内を冷やすためにコンプレッサーがフル稼働している
・ドアの開閉頻度が増え、冷気の補充回数が増える
・飲み物や食品を頻繁に出し入れするため負荷が上がる
つまり、夏場に音が大きくなるのは冷蔵庫が頑張っている証拠と言えます。外気温が下がる秋から冬にかけて自然と静かになるようであれば、心配は不要です。
買い替えを検討すべき冷蔵庫の異音は?
一方で、以下のような音が出続ける場合は故障や寿命のサインの可能性があります。
・「ガタガタ」「ガガガ」という振動音
コンプレッサーの劣化や設置の不安定さが原因の可能性があります。
・「キーン」「ヒュー」という金属的な高音
モーターやファンの軸ずれ、ベアリング摩耗の疑いがあります。
・「カラカラ」「カタカタ」という乾いた音
内部ファンに異物が接触している、またはファン自体の故障の疑いがあります。
・「ブーン」という重低音が急に大きくなる
コンプレッサーの寿命が近い可能性があります。
・停止と再起動を短時間で繰り返し、その都度大きな音が鳴る
温度センサーやサーモスタットの不具合の可能性があります。
一般的に冷蔵庫の寿命は10~15年が目安です。使用年数が10年を超え、上記のような異音が出始めた場合は、修理よりも買い替えを検討した方が電気代の面でもお得になるケースが多いです。
異音の対処法は?
音が気になる場合の対処法を紹介しましょう。
●設置場所と水平を確認する
本体が傾いていたり、床が不安定だったりすると振動音が増幅します。水平器で確認し、調整脚で微調整してください。
●壁との距離を確保する
背面・側面が壁に密着していると放熱できず、音が大きくなりやすいです。左右5cm以上、上部は10cm以上を目安にスペースを空けましょう。
●背面のホコリを除去する
放熱板にホコリがたまると冷却効率が落ち、コンプレッサーの稼働時間が延びて音も大きくなります。半年に一度は掃除機でお手入れをしてください。
●詰め込み過ぎを見直す
冷蔵室に食品を詰め過ぎると冷気循環が悪化し、負荷が増加します。冷蔵室は6~7割を目安にしましょう。
●改善しない場合はメーカーへ相談
上記を試しても異音が続く、または急に音質が変わった場合は、メーカーサポートに点検を依頼してください。
冷蔵庫の「ジー」という連続音は、コンプレッサーが正常に働いている稼働音であることがほとんどで、真夏に大きくなるのも自然な現象です。ただし、金属音や振動音など明らかに異質な音が続く場合は故障のサインかもしれません。まずは設置環境の見直しから始め、10年以上使用している場合は買い替えも視野に入れて検討しましょう。日々の音に耳を傾けることが、冷蔵庫を長く安全に使うコツです。







