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LaVie J,DyanBook SS,MURAMASA どれがいい? 薄型ノート3機種比較

厚み20mm未満の薄型ノートPCが各社から出ましたが、各機種それぞれ特徴がありますし、注意点も結構多そうです。各機種のスペックを比較検討します。

上倉 賢

執筆者:上倉 賢

ノートパソコンガイド

東芝のDynaBook SS、シャープの MURAMASA 等、本体厚みが20mm未満のノートPCは他社からも追従してくる可能性もあるが、この春モデルでほぼ出揃ったようだ。
そこで、液晶が12.1インチで本体厚みが最薄部で20mm未満の機種3機種をスペックだけで検討してみる。もちろんカタログスペック上の数値以上に実際の使用感等が重要ではあるが、ここではあくまでもスペックだけ各機種を比較検討してみる。

比較検討するのは

NEC LaVie J
東芝 DynaBook SS
シャープ MURAMASA

である。尚、12.1インチ液晶を搭載していても Compaq の Evo Notebook N200、SONY バイオノートR505、IBM ThinkPad X22は厚みが基準以上なので今回は除外させていただいた。20mmの厚みにこだわらなければ、今回除外した機種にも良いところは多いので、通常はこれらも比較検討する必要があると思うが、ここではあくまでも20mm未満の機種を比較検討する。

NECSHARPTOSHIBA

薄型ノートの特徴は、面積的にはB5サイズを一回り大きくしたようなサイズで、厚みが薄いので、通常のビジネスバッグなどに入れて持ち運んだときにかさばらないという点である。もちろん軽いというのもある。
ちなみに身近にある20mm程度の物は、最近多い薄型CDケース4枚分、DVDソフトのケース(約15mm)、VHSテープ(約25mm)、1万円札200枚といったところだ。
持ち運びユーザーにとっては厚みは結構重要で、専用の鞄にノートPCを入れているならいいが、通常のビジネスバッグなどにノートPCを入れている人は何世代か前の30mmとか40mmとかの厚みでは、鞄にノートPCを入れると他の書類などが入らなくなってしまったりして、かさばる大き目の鞄を選ばないといけなかったりするが、薄型のノートPCなら通常のビジネスバッグで十分だ。書類のあいだに入れておけば書類がクッションの役割もする。

各機能で比較検討する

簡易的なスペック表は別ページに用意したのでこちらも参照していただきたい。

プロセッサ
LaVie J とシャープの一部機種を除くと、最近インテルから発表になった超低電圧版の Mobile Pentium III 750MHz-M を搭載している。超低電圧版ということで、薄型ノートPCにとって大問題である発熱はある程度抑えられるだろうし、なによりバッテリ駆動時間が長くなるだろいうという点も見逃せない。パフォーマンス的にはワープロやメールなどの750MHzで必要十分、画像処理なども十分実用に耐えられるレベルだと思うので、何も問題ないだろう。それでも、とにかくパフォーマンス重視な方は、NEC LaVie J 低電圧版 Mobile Pentium III 800MHz 採用品を選ぶといいかもしれない。

メモリ
プロセッサ速度はともかく、メモリ量はこれからかなり重要な問題だ。特に薄型ノートPCではメモリが固定な物が少なくない。幸い今回の機種の中ではシャープの MURAMASA が256MB固定ということで、これ以上のメモリを必要としている人は他の機種を選ぶしかない。標準メモリだけで選べば NEC LaVie J か シャープ MURAMASA になるが、最大メモリ量で選べば768MBの NEC LaVie J が圧倒的に優勢だ。しかし東芝の最大512MBはこれから数年これで十分なメモリ量だと思うので互角ともいえるかもしれない。注意しなければならないのが、東芝の企業向け製品である DynaBook SS2000 は最大メモリ量が 384MBという点だ。DynaBook SS を選ぶ場合、最大メモリ量が気になるなら企業ユーザーでも個人向け製品をおすすめしたい。

HDD
通常のノートPCは2.5インチのHDDを採用しているが、東芝のDynaBook SS はこのモデルから1.8インチのHDDを採用している。薄型ノートに使われる2.5インチサイズで現在の最大容量は40GBなので NEC LaVie J にはその最大容量モデルがあるが、そもそも世の中に20GBのものしか存在しない DynaBook SS には今後も2.5インチサイズを利用する多機種に比べれば、容量的には少なくなる。今後1.8インチHDDが普及すればいいが、万が一これで終わりになったりした場合、DynaBook SSには将来がなくなるということで、注意する必要もある。

画面表示
液晶はどれも12.1インチTFT液晶ということで違いは無いが、各社採用パネルが別のものだろうから微妙に色調、明るさなどが違う可能性がある。一般用途には大差ない違いだと思うが、気になる方は店頭などでの確認をおすすめする。 ゲームなどで重要になってくるビデオチップの性能的には、ATI RAGE Mobility-M 採用の シャープ MURAMASA が一番なのではないかと思うが、詳しいことはベンチマークする必要があり現時点ではよくわからない。

スピーカー
ノートPCのスピーカーはどれも低品質なのでここで比べても意味は無いが、シャープ MURAMASA が唯一モノラルということで、一応他のステレオスピーカーに比べるとスペック的には劣っている。

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