今年の秋、冬モデルはWindows XP搭載はもちろんのこと、標準メモリで256MBという機種も多く、とりあえず標準状態で十分なパフォーマンスが期待できる機種が多い。ビデオチップも
nVIDIA や ATI が今年発表した新しい物を搭載し、3Dゲームでも必要十分な性能を持つ製品が多い。無線LAN搭載機種も増えたが、Bluetooth搭載は相変わらず少ない。企業向けノートには、今でも
Windows 98SE を選べるものがあり、古いOSを使いつづけているような企業でも導入しやすいだろう。
DVD/CD-RWコンボドライブ搭載も当たり前となり、いくつかの機種ではバッファアンダーランエラー防止機能を搭載したのもあるので、CD作成が目的の方は、この辺をチェックしよう。拡張性の少ないノートPCではあるが、同時に3台のドライブを搭載できる機種もあり今後に期待できそうだ。
それでは各社の新機種を簡単に紹介します。製品情報の詳しいことは新機種一覧や、メーカー各社のサイトで確認しよう。一年前との簡単な比較も用意しました。
日本IBM
IBMは企業向けとコンシューマー向けで分けていた製品ラインを統一して初の製品発表となる。この統一で、製品ラインがすっきりしわかりやすくなっている。保証体制も変っているので、従来からのユーザーは確認しておこう。無線LANモデルが増えているのが特徴だ。
Windows XP 搭載モデルは今のところ無いが、ThinkPad A30p で史上最強とも思えるA4ハイスペックノート、その普及版 A30、XP搭載モデルのある普及型ノートの
ThinkPad R30 と A4ノート以上A4型機種はすべてJEITAのグリーンラベル制度を満たしているので、環境に配慮したユーザーには特にお薦め。そしてWindows
XP Professional Edition を搭載したA4スリムノートの ThinkPad T23、無線と有線LAN搭載のB5ファイルサイズノート
ThinkPad X23、スペックの変更は無いが、B5ノートの ThinkPad s30が引き続き販売となっている。今回のIBMはどれを選んでも失敗が無いだろう。
NEC 家庭向けのLaVie Z は NTT DoCoMo の Handheld PC sigmarion II と同じゼロハリバートンデザインで、ファンレス設計の静音ノート。LaVie Tはテレビを楽しむことができる数少ないノートPCだが、スペックアップして継続販売される。それ以外の機種は順当なスペックアップ。NECは全ての機種でグリーンラベル制度を満たしている。企業向けノートのVersaProも順当なスペックアップ。 |
富士通 880gと最軽量の FMV-BIBLO LOOX Sや DVD/CD-RWコンボドライブ搭載の LOOX T は従来機種がブラッシュアップされ、AirH"IN搭載モデルが登場。A4オールインワンも順当なスペックアップで無難な構成。個人向けモデルはそれぞれ
Windows XP Home Edition 搭載。 |
東芝 Libretto L3を除いて、ステック型ポインティングデバイスのアキュポイントが消えた今年の秋モデルは、全面的に新しくなったものの、DynaBook Gシリーズはもっとハイエンド指向でもよかったのではないかとも思われたり、Libretto L3 は Windows 2000モデルだけなど、ポインティングデバイスの変更を含めて従来からのファンは首をかしげる所も多いが、無難な構成で DynaBook SS M 等は、VAIOノートなんかよりも出来は上かもしれないので、注目はしておきたい所だ。 |
Compaq
コンシューマー向けの Presario に新デザインの 700シリーズが登場したが、それ以外は特に動きがない。B5ノートに新機種が登場するといわれているが、この辺に期待したいところだ。
日本サムスン
Gatewayが営業終了する前まで販売していた Solo 3400シリーズの OEM供給元で、サムスン自信でも発売していたNV5000にWindows XPモデルが登場。15インチでSXGA+液晶の低価格A4ノートGT9000も新しく発売になった。