
物価高によって、日々家計のやりくりに頭を悩ませている人は少なくないでしょう。将来の備えとして資産運用を始める人もいる一方で、投資にはリスクもあります。もし、家族のための大切なお金を大きく減らしてしまったら……。
All About編集部は全国20~60代の200人を対象に「本気で家計を見直した瞬間」に関するアンケートを実施しました。今回はその中から、資産運用での予期せぬ大きな損失をきっかけにこれまでの家計に対する意識を改め、独自の「マイルール」を設定し徹底することで支出をコントロールし始めた、福岡県に住む47歳男性のエピソードを紹介します。
回答者プロフィール
・年齢:47歳
・家族構成:既婚(子あり)
・世帯人数:4人
・職業:教育関連の事務員
・世帯年収:750万円
・貯蓄額:200万円
株式投資でおよそ300万円を損失
男性が人生で最もお金の不安を感じたのは、資産形成のために行っていた投資での失敗が原因でした。
「株式投資で300万円ぐらい損をしたときです。少し利益が出ているくらいだったのが一気に損をしてかなり不安になりました」と、当時を振り返ります。
それまで順調に見えていた資産が一転して大きく目減りしたショックは、日常生活の活力を奪うほどだったと言います。
「体温が下がり、趣味のプール通いや家族の旅行など、何に対しても前向きな気持ちになれず、かなり落ち込みました」と、当時の精神的な打撃の大きさを明かします。
将来の家族のための蓄えを一瞬で失った喪失感から深く落ち込んでいた男性ですが、日々の生活の中で我に返る瞬間が訪れます。「子どもたちが日々、一生懸命に生きているのを目の当たりにして、自分がしっかりしなくては、と思うようになりました」と、親としての責任感が再起の直接のきっかけになったそうです。
米をあまり食べないようにして食費を抑え……
自身の不始末を埋めるべく家計の立て直しを決意した男性は、日々の流動費の中でも特にウエイトの高かった食費と交通費に着目し、極めて具体的なマイルールを設定し、実行に移しました。
「火曜日は豚汁の日にし、私が米をあまり食べないようにして食費を抑えました。通勤4kmを歩くことで交通費も抑えています」
食事のメニューをあらかじめスケジュール化し、さらに自身の食事量のコントロールや、片道4kmの通勤経路を徒歩に変えるという行動によって、日々のコストを着実に削ぎ落としていきました。
もしもあのとき、本気で行動を起こしていなければ、日常の無駄遣いにも気付けないまま、じわじわと貯蓄を減らし続けていただろうと振り返ります。
無駄な外食やぜいたくの回数をコントロール可能な状態に
損失を経験したものの、現在はルールに沿った堅実な管理によって、世帯年収750万円・貯蓄200万円の家計基盤を維持しています。
この経験を踏まえたうえで、今後はどのような家計や暮らしを目指していきたいか聞くと、これからの目標を教えてくれました。
「豚汁の日のように食事をスケジュール化して、外食やぜいたくな食事の回数をコントロールしたいです」
精神的な落胆から始まった見直しですが、感情論で無理に我慢するのではなく、メニューの固定化や徒歩通勤など、仕組みに落とし込んで支出を管理。こうした冷静な姿勢は、着実な資産形成を目指すために大切なことなのかもしれません。
<調査概要>
本気で家計を見直した瞬間に関するアンケート
調査方法:インターネットアンケート
調査実施期間:2026年5月27日~28日
調査対象:全国20~60代の200人(男性:50人、女性:147人、回答しない:2人、その他:1人)
※回答者のコメントは原文をベースに一部整えています。
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