● メインメモリとは何か?
コンピュータにはデータを記憶するためのMemory(メモリ)という部品が必要です。メモリにはいろいろな種類があり、大きく分けると電源が入っている時にだけデータが記憶されるRAM(ランダムアクセスメモリ)と、電源は関係無くいつでも同じデータが入っているROM(リードオンリーメモリ)の二つに分かれます。ここで言うメインメモリとは前者のRAMの事で、メモリ64MB搭載とか書かれているのは、CPU(中央演算装置 MPUとも言う Pentium IIIとかの事)が計算に使うための一時的なデータを保存するメインメモリが64MB搭載されている事をいいます。
ユーザーが自由に増設可能なのは通常このメインメモリだけですが、一部の機種では増設不可の場合もあるので注意してください。
メモリの中には他にもキャッシュメモリやビデオメモリなど、メインメモリとは使われ方の違うものもあるので、機会があれば解説したいと思います。
● メモリの単位
メモリの量は通常MB(メガバイト)という単位が使われます。1MBは1,048,576バイトのことで、メガやバイトの意味がわからない方は、そうなんだな程度に思っておけば良いかと思います。
● 何のために増設するか
コンピュータに使われるメインメモリは一般的に多ければ多いほどコンピュータの動作が速くなります。速くなる理由は少々複雑ですが、計算するためのデータが少しでもたくさんメインメモリに入っていたほうがハードディスクからの読み書きが少なくなって速い。という感じのことを頭の片隅に入れておけばいいのではないかと思います。
それでは、どれくらいの容量があればいいかということですが、これは利用する環境によっても違いますが、Windows ME でメールやワープロなど誰もがやるであろう使い方なら、最低でも64MB、できれば128MBは欲しいところです。デジタルカメラなどの画像を編集したり、DVDで映画をみたいなど、マルチメディア的な利用方法が多いのなら少しでも多い方が快適に使えます。標準64MBのパソコンの場合なら、128MBのメモリを追加して合計196MBにしておけば大抵の用途では必要十分でしょう。もしもWindows 2000を使うのでしたら最低でも128MBにしたいところです。
せっかく買うのなら少しでも快適に使えるように、予算の許すかぎりの最大容量のメモリを本体購入時に入れましょう。
お薦めは 標準 64MBなら 128MB増設して合計196MB、標準128MBなら 64MBまたは128MB増設して 合計196MBもしくは256MBです。機種によって増設できる最大量が違っていたり、いろいろとありますので、説明書やカタログを事前に読んでおきましょう。
Windows 98(SE)
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Windows ME
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Windows 2000
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メーカー最低 |
24MB以上
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32MB(64MB)以上
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32MB
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メーカー推奨 |
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--
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64MB以上
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実質最低 |
64MB以上
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64MB以上
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128MB以上
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実質推奨 |
128MB以上
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128MB以上
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192MB以上
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● 対応メモリの探し方
ノートパソコンは機種ごとに対応メモリが違います。メーカーの純正品は非常に高いのでこれを使う人はほとんどいません。周辺機器メーカーの対応メモリを使うのが一般的です。
対応メモリはパソコンのマニュアルや周辺機器メーカーのWebサイトに情報がありますので、そちらを参照しましょう。最新機種やマイナーメーカーの製品の場合、周辺機器メーカーの対応メモリが見つからないこともあります。この場合、自分で対応メモリを探す必要があります。
自分で探すには、合いそうなメモリを自分で試してみたり、同じ機種を持っている人がどこかのWebサイトで、自分が使って大丈夫だった対応メモリの事を書いているかもしれないので、検索エンジンなどを使って検索てみるのもいいでしょう。親切なお店で本体を購入したのならお店の人に相談すれば、対応メモリ探しを手伝ってもらえますので、それもいいでしょう。
ノートパソコン用の SO-DIMM (写真は66MHz 128MB品)
● 関連リンク
代表的メモリベンダー
BUFFALO ブランドのメルコ
アイ・オー・データ機器
ADTECのメモリ検索 A-Quick
GREEN HOUSEの検索君 for Memory
ハギワラシスコム
Kingston
トランセンド