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ノートPCのバッテリーを長持ちさせるには

ノートパソコンのバッテリは乾電池などとは違い、その機種専用の大きな物で価格も本体価格の1割から2割を占めています。そんなバッテリも・・・

上倉 賢

執筆者:上倉 賢

ノートパソコンガイド

ノートパソコンとバッテリ

ノートパソコンには本体を駆動させるためのバッテリが付属している。バッテリは乾電池とは違い、大抵はその機種専用の大きな物で価格も本体価格の1割から2割を占めています。そんなバッテリも、机に置きっぱなしの用途ではUPS(無停電電源装置)かわりとして使う以外には単なる宝の持ち腐れで、企業などで一括購入する場合は、コストを押さえるためにバッテリ無しで購入するようなこともあるようです。
ノートパソコンならではの場所をかえて使う場合にもバッテリ持続時間が1時間程度と少ない事もあるのでしょうが、ACアダプタといっしょに移動させる人が多く、もう少しバッテリの立場を意識してもらうためにも、特に持ち運び用途では非常に重要なバッテリを簡単に解説しましょう。

前述した通り、ノートパソコンのバッテリは非常に高価で安い物でも1万円、大容量バッテリになると低価格デスクトップパソコンが買えてしまうような値段の物も存在しています。駆動時間は短ければ数十分、大容量バッテリを組み合わせて長くても10時間程度、平均的には2時間程度です。よくカタログにバッテリ駆動時間「1時間から3時間」というような事が書かれていますが、このような場合で3時間使えることはありません、よくて2時間、普通に使えば1時間強と思いましょう。

バッテリの種類

ノートパソコンに使われるバッテリは、乾電池にアルカリやマンガンといった種類があるようにいくつかに分類できます。

ニッカド電池
ノートパソコン用バッテリとしては数年前からほぼ使われなくなったが、昔からノートパソコンに限らず二次電池(充電して使える電池)としては長い間使われいる。完全に放電させない状態で充電をするとメモリ効果という現象がある。

ニッケル水素電池
二次乾電池などでは一般的に使われている。低価格ノートパソコンにはコストが安いためによく使われている。メモリ効果がある。

リチウムイオン電池
携帯電話からノートパソコンまでさまざまな携帯用機器に使われているバッテリ。メモリ効果もなく軽いのでユーザーにとっては便利に使える。乱暴に扱うと発火する可能性がある物質で作られているので分注意しなければならない。一般的な使用方法ではあまり心配する事も無い。最近は電解液にポリマー(高分子)を使い形状の自由度が高くさらに軽い、「リチウムポリマバッテリ」というのも登場し一部の機種に採用されている。

取り外せない内蔵バッテリ

充電式電池は寿命があり一般的には数百回の使用で使用時間が短くなったりします、これはノートパソコン用のバッテリでも同じです。
ノートパソコンに搭載するバッテリには、取り外せるものと外せないものがあります。携帯型ノートの場合、内蔵バッテリが取り外せないと、バッテリが不良になった場合にユーザーが自分で取り替える事が困難でバッテリ自体も簡単には入手できないので、修理扱いになってしまいます。この場合、値段も時間もかなりかかります。どちらかと言えば簡単に取り外せる内蔵バッテリ搭載機種を選んだ方が将来を考えると便利で安いですが、マイナー機種の場合など発売後数年経過した機種の交換バッテリを入手するのも困難な場合がありますのでその辺も注意しましょう。

バッテリを長持ちさせるコツ

バッテリを長持ちさせるためには、メモリ効果のあるバッテリの場合、使い終わってから充電するのが良く、過放電や過充電さえ注意していれば、これといったコツのようなものは少ないようです。バッテリを複数持っている方は一週間おき等に使えば問題無いようで、AC電源に繋ぎっぱなしでもそれほど問題無いと思います。
大事に使ってもどうせ数百回で劣化してしまうバッテリです、あまり神経質にならないほうがいいかもしれません。

【関連リンク】
メモリー効果について

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