生徒の持てる力を最大限引き出す栄東中学校
学校法人佐藤栄学園によって1978年に埼玉栄東高等学校(男子校)が創設。1992年に栄東高等学校に改称するとともに中学校が開校し、中高一貫教育を開始させた。2年後の1994年から共学となり、進学校として人気を集めている。建学の精神は「人間是宝」。人間はだれもがすばらしい資質を持った宝の原石であると考え、その原石を磨き上げ、本当の「宝」として育てることを教育の使命とする。校訓に「今日学べ」を掲げ、「今日のことは今日やり、勉強も仕事も明日に残さない」習慣を身につけさせる。こうした建学の精神・校訓のもと、中学からコース別カリキュラムにより進学指導を行い、難関大への現役合格を目標に一人ひとりの生徒の持てる力を早期から最大限に引き出すことをねらいとした教育を行っている。教員の専任率が97パーセントを超え、学習面・生活面とも常時きめ細かに対応する。
併設小学校からの内部進学があり(成績により35名程度選抜)、高校での外部募集もある(中高一貫生とは別のカリキュラムとなる。部活動や生徒会活動などは一貫生といっしょに行う)
多くの生徒は塾に通わず、学校のみで勉強
中学は「東大クラス」として東大および医歯薬系大学の現役合格を目標としたコースと、「難関大クラス」として国公私立難関大現役合格をめざすコースがある。1年間の成績により難関大クラスから東大クラスへの移動も可能。授業は小テストなどを行ったうえで放課後の指名補習や個別指導を実施、取りこぼしのないよう丁寧に指導する。英語・数学は習熟度別授業。塾に通う生徒は1割弱、多くの生徒は塾に通わず、学校指導のみで勉強している。
国際教育として留学制度あり。中学ではイギリスへの17日間の短期留学制度、高校では2カ月間の中期留学制度。このほか中3はオーストラリア語学研修(メルボルンの中学校と交流活動)、高2はアメリカ東海岸への修学旅行でハーバード大学を訪問、現地大学生との交流活動を行っている。