家計簿・家計管理

「どんなに物価が高騰しても変更はしません」節約に励む世帯年収500万円・59歳女性が強くこだわるもの

All About編集部は全国20~60代の200人を対象に「物価高時代の食費のやりくりや工夫」に関するアンケートを実施しました。今回はその中から、福岡県に住む59歳女性の事例を見ていきましょう。※画像:PIXTA

All About 編集部

どれだけ物価が上がっても、これだけは譲れない ※画像:PIXTA
どれだけ物価が上がっても、これだけは譲れない ※画像:PIXTA

物価高が続いており、2026年6月に値上がりした飲食料品は1000品目を超えました。食費の高騰が家計に与える影響は決して小さくありません。この苦しい状況の中で少しでも出費を抑えるためには、どのような工夫があるのでしょうか。

All About編集部は全国200人を対象に「物価高時代の食費のやりくりや工夫」に関するアンケートを実施しました。今回はその中から、福岡県に住む59歳女性の節約テクを紹介します。

腐らないよう買いだめをしない

【回答者プロフィール】
・年齢:59歳
・家族構成:既婚(子なし)
・世帯人数:2人
・職業:現在無職(元介護士)
・世帯年収:500万円
・貯蓄額:500万円

【1カ月の主な支出内訳】
・家賃:8万6000円(間取り4LDK)
・食費:6万円
・交際費:1万円以内
・電気代:1万5000円
・ガス代:4800円
・水道代:3000円
・通信費:2万円
・車の維持費:1万円
・毎月貯蓄に回している額:4万円

物価高の影響を聞くと、1年前と比べて1カ月当たりの食費は5000円以上増えたといいます。特に困っているのは鶏肉、ひき肉、豚肉、牛肉、コーヒー、魚です。

「鶏胸肉はダイエットにいいし栄養もあるので必需品なのですが、とても値段が高くなってしまい、1回に買う量を減らしています。コーヒーも嗜好品ですが、どんどん値段が上がってしまい、購入するブランドを格下げして妥協しています」

値上がりによって我慢せざるを得ない状況だという女性。食費を節約するために、ほかにはどのようにやりくりをしているのでしょうか。

「腐らないように買いだめをせずに、2日分くらいを購入するようにしています。残ったら、捨てずに使い回しもしています。野菜は安い時にどうしても買い過ぎてしまいがちですが、その際は、冷凍できるものは全て冷凍してロスを防ぎます。調理方法もバリエーションを減らして、調味料も節約しています。ヨーグルトは自家製、漬物も自家製ぬか漬け、季節のものは山に山菜などを採りに行くこともあります。今後、ますます物価が高騰すれば、簡単なプランターでできる野菜を作る予定です」

この工夫で月に5000円以上節約になるといいます。さらに活用しているのが「粉茶、納豆、牛乳、見切り品の食材」です。

「通常のお茶は安いとすぐ味が出なくなりますが粉茶は最後まで飲み干すことができ、無駄がありません。そして納豆は、日もちするし価格も安くて栄養があります。また牛乳は、手作りヨーグルトでおやつを作ることができます。あと、買ったその日のうちに食べるものは、見切り品で十分です」

実際にどんな料理を作っているのか尋ねると、「納豆は納豆パン、納豆入り卵焼き、納豆キムチなどを、牛乳は手作りヨーグルトやホットケーキを作ります。中でも、手作りヨーグルトは、トッピングに果物とはちみつをのせたり、またはシリアルの上にかけたりして、簡単な朝ごはんになります」と教えてくれました。

豊かな気持ちにさせてくれる“プチご褒美”

食費を抑える工夫を凝らす一方で、我慢ばかりの節約生活では息が詰まってしまうもの。たまのリフレッシュとしてどのような「プチご褒美」を取り入れているのでしょうか。

「ケーキなどの甘いものです。通常食べるおやつとしては、カロリーもありますし、値段もそれなりに高いので、ご褒美にしています。近所のケーキ屋さんか百貨店で購入します。スーパーでは買いません。それが、豊かな気持ちにさせてくれます」

このように、食費を抑えつつも楽しむ時間は忘れない彼女には、「これだけは譲れない」という食費のポリシーがあります。

「どんなに物価が高騰しても、バターをマーガリンに変更はしません。万が一、バターが一般人が購入できないほど高騰した場合は、代わりにオリーブオイルを使います」

そして今後目指したい暮らしについては、「新鮮な材料を求めやすい価格で売っているお店で買う。そして、農産物直売所や無人販売所、農家の畑で販売しているところまで行きます。安いものをたくさん買うのではなく、良質なものを少しでもいいので取り入れて、豊かさを感じる生活を目指しています」と教えてくれました。

見切り品の食材をうまく利用するなど、懸命にやりくりをしている女性。しかし、豊かさの意味をしっかり捉えている姿勢は、厳しい物価高騰時代を乗り切るのに大切なことかもしれません。

<調査概要>
物価高時代の食費のやりくりや工夫
調査方法:インターネットアンケート
調査実施日:2026年5月27日
調査対象:全国20~60代の200人(男性:60人、女性:136人、回答しない:4人)

※回答者のコメントは原文のまま記載しています。
※本記事の出費内訳はアンケートの回答に基づいた「主な項目」のみを記載しています。回答に含まれない社会保険料や税金、民間の保険料、不定期な支出、使途不明金などは考慮されていないため、収支合計が一致しない場合があります。
※本記事で紹介している人物のプロフィールや数値などは、プライバシー保護のため編集部で一部改変している場合があります。

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