相次ぐ物価上昇で「もはや老後資金は2000万円では済まないのでは」と、不安が増す昨今。ただ、「現役時代にもっと貯蓄すべきだった」と嘆く人がいる一方で、「元気なうちにお金を使うべきだった」と悔やむ人がいるのも事実です。
実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、2026年4月23日に回答のあった、奈良県在住70歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

ペンネーム:いとやんさん
年齢性別:70歳男性
同居家族構成:本人、妻(63歳)
住居形態:持ち家(戸建て)
居住地:奈良県
リタイア前の職業:公務員
リタイア前の年収:900万円
現在の現預金:7000万円、リスク資産:500万円
これまでの年金加入期間:厚生年金516カ月
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):8万5000円※繰り下げ受給
老齢厚生年金(厚生年金):16万5000円※繰り下げ受給(加給年金込み、在職年金制度による減額あり)
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
そのほか(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険約250万円(年額)
年金以外の収入:給与収入58万円、技術顧問料60万円(年額)、特許収入100万円ほど(年額)、配当金12万円
配偶者の年金や収入:なし
支出:50万円
「77歳まで最低でも300万円くらいの労働収入がある」
現在、およそ預貯金7000万円、リスク資産500万円を保有していると言う、70歳のいとやんさん。
自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「ちょうどいい」と回答。
その理由について、現在も給与収入や特許収入などがあり「年金に頼らなくても生活はできている」からと語っています。なお「77歳くらいまでは、健康であれば最低でも300万円くらいの労働収入がある」見通しだそうです。
「現預金7000万円は、ぜいたくはできないが、ある程度好きに使える金額」
現在保有している「現預金7000万円」について、「ぜいたくはできないが、あまり心配せずに、子どもや孫との旅行など、ある程度好きに使える」金額と語るいとやんさん。
実は、現役時代は老後資金について「なるようにしかならないので、あまり考えていなかった。子どもの教育費がかかりすぎ、老後を考える余裕がなかった」そう。
ただ老後の準備として「財形年金貯蓄のみ」はしていたとあります。
「在職年金制度に疑問を感じている」
今の生活の満足度については「普通」と回答。
今の年金額は「支払った額からすれば少ないと思うし、そもそも在職年金制度(働いている高齢者の年金額を調整する制度)自体がおかしいと感じるが、まあまあ気楽に暮らせているので」とその理由をコメントしています。
最後に、老後資金に不安を抱えている現役世代には、「もうこの年になるとリスクは負えないので、投資には消極的になるが、(現役のうちに)投資について勉強して下さい」とアドバイスされていました。
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