道祖神祭りの火元の家『民宿湯沢』
左は民宿湯沢の外観。右は食事処。火祭りの元火もらいの儀式もここでおこなれられます。 |
昔は、上の組(横落の湯近辺)と下の組(寺湯前河原)の二ヶ所で行われていた、火祭りが、大正元年、防火上の理由から、警察のお達しで、今の形になり、上の組が場所を、火元を寺湯の河野家が務める事になったのだそうです。裏手に下の道祖神碑がありました。
人宿を営むそこには、温かい人情で、てきぱきと対応する女将が切り盛りしておりました。
囲炉裏のある食堂は、年の一度道祖神祭りの夜、その年の厄年代表に酒が振る舞われ、御神歌が歌われた 後、火打ち石で火付けの儀式を行う部屋になります。
民宿組合で紹介して頂き、平成14年の火祭りの夜、夫婦で泊めて頂き、火付けにいたる儀式の一部始終を見物する幸運に恵れました。当日は、我々夫婦を入れ四組11人の限定客ででした。
野沢温泉13ヶ所の外湯の一つ『上寺湯』 |
宿に内湯もあるそうですが、宿の前には、「上寺湯」、一寸歩けば「熊の手洗い湯」と二軒の外湯があり、夕食の前のひとときを、ゆっくりと湯に浸かりました。
泉質は、硫黄ナトリウム・カルシウム硫酸塩泉・麻釜から引き湯していますが、温度:86.9度・pH:8.8のアルカリ性高温泉で、特に切傷、火傷、おできあとによく効く他に痔核、糖尿病などの効能があります。
夕食は豪勢!本場の野沢菜を頂く |
7時から火元の儀式があるからと、夕食は、5時半から、泊まり客も、我々夫婦含め四組11人の限定。料金は1泊2食で8,000円と言う安さなのに、豪勢なおかずが食卓に並んでいました。野沢菜本漬けもありました。
振舞酒が二本も付いた、皿数の多いご馳走も、隣の卓に座った四国の阿波から車で8時間かけて、スキーに来たという、のりの良い四人連れの方々との話も弾み、全部ぺろりと平らげてしまいました。
朝食は、前日火元貰いの儀式が行われた囲炉裏のある部屋で頂きました。朝からブリの照り焼きが付く豪華さ、美味しい味噌汁と、旨い御飯、朝からしっかりと食べてしまいました。
●名称:民宿湯沢
●住所:〒389-2502 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷寺湯 ●電話:0269-85-2582・FAX:0269-85-4306
●場所:温泉街マップで"8D"。
◆地図:Yahoo!地図情報 - 長野県野沢温泉村(下高井郡)豊郷寺湯の周辺地図
《関連サイト》:
・ガイド記事:野沢温泉の外湯巡り
・ガイド記事:野沢温泉村道祖神祭り
・制作:02/02/01・更新:05/02/12・06/04/08