All Aboutが実施している「年金生活と貯金」に関するアンケートから、2026年5月7日に回答があった、埼玉県在住68歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール

ペンネーム:散歩道
年齢・性別:68歳・男性
居住地:埼玉県
家族構成:本人、妻(65歳)
住居形態:持ち家(戸建て)
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の世帯年収:850万円
現預金:2200万円
リスク資産:800万円
「質素に暮らせば年金内で収まると思っていたが、月5万円の赤字」
年金生活で貯金ができているか、の問いに「貯金を取り崩している」と回答した散歩道さん。
ひと月当たりの現在の収入は「世帯の年金額24万円、株式配当2万円」の合計26万円。
対して月の生活費は「食費6万円、住居費(固定資産税按分)1万5000円、光熱費2万5000円、通信費1万円、医療費1万5000円、車関連費3万円、交際費・娯楽費6万円、日用品費・そのほか10万円の合計31万5000円くらい」かかるため「月当たり5万円超の赤字」とのこと。
「住宅のメンテナンス費用や、孫への入進学祝いなどの臨時支出が重なっていることが原因です。現役時代はもっと質素に暮らせば年金内で収まると楽観視していましたが、物価上昇の影響もあり、固定費以外の出費が想像以上に家計を圧迫しています」と説明しています。
「以前は気にせずカゴに入れていた果物も買えなくなった」
毎月の赤字は「以前から蓄えていた普通預金から不足分を補填(ほてん)しています。また、大きな出費が重なった月は、趣味のゴルフの回数を減らしたり、旅行の計画を延期したりして、翌月の支出を調整」しているとのこと。
物価高の影響も日々感じているそうで、「スーパーでの食品の値上がりが著しく、特に卵や乳製品、野菜の価格には敏感になりました。以前は気にせずカゴに入れていた果物も、特売の時以外は見送るようになりました。また電気代を抑えるために、夜間の照明を早めに消す工夫も」していると言います。
税金や社会保険料についても、「額面の年金額から天引きされる介護保険料や住民税が想像以上に多く、手取りの少なさに驚いています。現役並み所得者の基準に該当することもあり、社会保障を支える側としての負担が重く感じられる」と散歩道さん。
そのため一念発起して「地域のシルバー人材センターに登録して、週に数回庭木の手入れの仕事を受けるようになりました。この年齢で働くことへの驚きもありますが、適度な運動になり、お小遣いも稼げるので一石二鳥だと周囲にも話しています」と記述があります。
「年金生活の基盤は健康だと痛感しています」
普段の暮らしについて伺うと、「朝は夫婦で近所の公園を散歩し、午後は図書館で読書をして過ごすことが多いです。買い物は週末にまとめてスーパーへ行き、ポイント還元率の高い日を狙っています。外食は月に2回程度、近所の定食屋へ行くのが楽しみです」と回答。
加えて、年金生活になって「現役時代の高級なスーツや靴の購入はやめました。代わりにポイ活を始め、スマホのアプリで歩数に応じたポイントを貯めることに熱中しています。また、庭の片隅で家庭菜園を始め、夏場はきゅうりやトマトを自給自足」するなど、ミニマムな暮らしを楽しんでいる様子です。
ただ予想外だったのは、「自分の健康維持にかかるサプリメント代や通院費がばかにならないこと」。「元気なつもりでも、想定した以上に体のあちこちに不具合が出てくる。年金生活の基盤はまず健康であることだと痛感しています」と話していました。
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