外湯の場合、その地区の住民が共同で利用し、温泉組合があって、管理・メンテナンスしています。
鍵を開けないと入れない場合が多いですが、外来者にも無料で開放している湯が、多くあります。
しかし、外来の不心得があって、外来者お断りとしてしまった外湯もあると聞きますし、最初から外来者の解放してない外湯がこれまた多いのも事実です。
《外湯巡りの心構え》:基本的には、「有り難く入れて頂く」と言う気持ちで利用すれば良いのですが、外湯巡りに於ける留意点を挙げてみました。
- 勝手に水を入れない。
熱い源泉の湯が絶え間なく注ぎ込みますから、先客がいない場合などは、水で温度を下げないと入れませんが、先客がいても、熱くて入れない事もあります。そんな場合は、ぬるめの湯船が別にある場合が多いのですが、水の扱いは、予め地元のルールを確かめておきましょう。 - 石鹸・シャンプーの使用は控える。
外湯には洗い場がありません。体や頭を洗うには、温泉の湯を使う事になりますし、湯の溢れている浴室の床は広くはありません。そのような行為をしている人は他人に迷惑をかけない方法をわきまえた地元の人だと思って良いです。 - 貴重品は持ち歩かない。
脱衣場は、温泉と一緒になっている事も多いですが、大抵は、扉の外です。脱衣箱には鍵などついていません - 勿論お酒を飲んで入るのは厳禁です。
これも常識ですよね。第一健康に良くありません。外湯の外来利用禁止となる原因はたいていこれだそうです。 - 人とのふれあいを大切に!
外湯に入っていると、地元の人が声をかけてきてくれる事が多くあります。気持ちの良い受け答えをするようにしましょう。湯に浸かっている人は、必ずしも地元の人とは限りませんが、こちら方も声をかけましょう。湯の中に会話は弾みますし、思い出としても残ります。 - 湯をでるときは、点検を
湯をでるとき、泉室に人がいない場合は特に、水道の水がでっぱなしになっていないかのチェックを欠かさずに。客があれば、お先にとか、有り難う御座いましたか、お礼の気持ちを伝えましょう。
《温泉入浴法》;参考までに、湯田中温泉大湯の泉室に掲げられていた、明治19年11月付けの陸軍医総監松本順(順天堂大学の創始者)の「入浴法」を転記し、紹介します。
- 鉱泉熱度高きに浴するを宜しとせず
- 入浴は毎日午前を良とす。適度は一日3・4回
- 来着の最初は1・2回とす
- 入浴の時間は30分を過ぐる可らず
- 飲食の前後30分以内に浴す可らず
- 浴槽を出でて直ちに風に冷さざるを要す
- 浴後は必ず?・顔を冷やすを要す
- 入浴中時々面部及び頭部を冷やすべし
この辺は多少気にしながら、他は頭に入れてから、外湯巡りに出かけましょう。
【信州の温泉郷の外湯巡り1】
・制作:01/09/22・更新:04/04/13
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