物価上昇が続く中、毎月の通信費を見直したいと考える人も多いのではないでしょうか。特にシニア世代では、固定電話とスマートフォンの両方を契約しているケースも少なくありません。今回は、固定電話をやめ、さらに格安スマホに切り替えると、どれくらい節約できるか試算してみます。
また、ファイナンシャル・プランナーでAll Aboutマネーガイドの舟本美子さんに通信費見直しのアドバイスをもらいました。
固定電話と大手キャリアのスマホ料金
まずは固定電話とスマホを契約している場合の費用です。今回は一例として、以下のような毎月の費用を想定します。
固定電話:3000円(※)
スマホ料金:4500円×2(夫婦)
MMD研究所の調査(2025年9月)によると、通信+通話代の1人当たり月額料金の平均は大手キャリアで4420円とされています。それをもとに、ここでは夫婦でスマホ2台の契約があるものとします。この場合、固定電話とあわせると毎月の通信費は1万2000円となる計算です。
※NTT東日本・西日本などの回線使用料金(都市部)と、30~60分程度の通話料金を想定
固定電話を解約して格安スマホの料金のみ
次に、通信費を見直した場合を考えます。固定電話を解約し、スマホの契約を大手キャリアから格安スマホに切り替えるとどうなるでしょう。
固定電話:0円(解約)
スマホ料金:2500円×2人
前出の調査によると、大手キャリアサブブランド(格安スマホ)の通信+通話代の1人当たりの月額料金は2597円とされており、それをもとにここでは2500円を想定します。この場合、毎月の通信費は2人あわせて5000円となる計算です。
見直し前後を比べると、月7000円、年間で約8万4000円の節約になります。毎月の差は数千円でも、年間でまとまった金額になることが分かるでしょう。
参照:2025年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査(MMD研究所)
専門家のアドバイス
通信費は、一度見直すだけでその削減効果がずっと継続する、家計管理の要です。通信費には「固定電話」と「携帯電話」がありますが、まずはそれぞれの役割を見極めることから始めましょう。
「昔からあるから」と持ち続けている固定電話ですが、最近では特殊詐欺への警戒から、あえて解約してスマートフォン一本に絞るご家庭も増えています。あまり使わない電話を手放すことは、単なる節約だけでなく、詐欺電話などを防げる可能性もあり、防犯面での「安心」にもつながる賢い選択といえそうです。
さらにスマホ料金は、大手キャリアのサブブランドへ切り替えるだけで、品質を落とさず固定費を大幅に削減できます。自社の回線をそのまま利用しているため通信も安定しており、シニア世代におすすめの乗り換え先は以下の通りです。
●au→UQモバイル
60歳以上の方には、国内通話が24時間かけ放題になる「通話放題」オプションが、永年1100円(税込)割引になる特典があります。さらに、通常は有料のメールサービスも無料で利用可能です。
選ぶ際のポイントは、ご自身の使い方に合わせたプラン選びです。
・トクトクプラン2
使ったデータ量に合わせて料金が変動するプランです。60歳以上特典を受けるにはこのプランへの加入が必要で、「データは少なめ、電話はたっぷり」という方に最適です。
・コミコミプランバリュー
データ容量と通話がセットになったプランです。あれこれ悩まず「これ1つで全部おまかせ」したい方に向いています。
どちらがお得かは、ご家族の割引状況などによっても変わります。全国の店舗で対面サポートを受けられるので相談してみるといいでしょう。
参照:料金プラン・サービス│格安スマホ/格安SIMはUQ mobile(モバイル)【公式】
●ソフトバンク→ワイモバイル
シニア向けには「60歳以上 通話ずーっと割引キャンペーン」が用意されています。これは、24時間いつでも国内通話がかけ放題になる有料オプションの月額料が、その名の通り「ずーっと(永年)」割引されるというもの。「スーパーだれとでも定額+」「スーパーだれとでも定額(S)」「スーパーだれとでも定額+(L)」に申し込みをしたときの月額割引になります。
また、全国の店舗で手厚い対面サポートも受けられるため、初めて格安スマホに挑戦する方の強い味方といえます。
参照:料金プラン|Y!mobile(ワイモバイル) - 格安SIM・スマホ
●NTTドコモ→ahamo(アハモ)
アハモにはシニア限定プランはありませんが、30GBの大容量に「5分以内の国内通話無料」が標準で付いています。ただし、手続きは基本的に「オンラインのみ」です。ドコモ店舗での相談には別途3300円(税込)の手数料がかかるため、対面サポートを希望される方は慎重に検討しましょう。







