老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、厚生年金についてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
Q:厚生年金は40年払えばそれ以上は増えないって本当ですか?
「厚生年金は40年で頭打ちになると聞きましたが、それ以上加入しても年金は増えないのでしょうか?」(うわさが気になる私・58歳)

A:40年で頭打ちになるのは国民年金(老齢基礎年金)で、厚生年金は40年を超えても増えます
40年で満額になるのは、国民年金の老齢基礎年金です。老齢基礎年金は、原則として20歳から60歳までの40年(480カ月)保険料を納めると満額となり、それ以上増えることはありません。
一方、厚生年金の老齢厚生年金は、加入期間とおおよその収入に応じて決まるため、40年を超えて加入しても、その分だけ受給額は増えていきます。
会社員や公務員などは、厚生年金保険料を給与から天引きされていますが、その中には国民年金分も含まれています。そのため、「40年で頭打ち」と聞くと、厚生年金も同じように増えなくなると思ってしまう人がいるのかもしれません。
ですが、実際には、40年で増えなくなるのは老齢基礎年金の部分です。厚生年金には40年という上限はなく、60歳以降も厚生年金に加入して働けば、原則70歳まで加入でき、その分は将来の年金額に反映されます。
つまり、「40年を超えると全く意味がない」のではなく、老齢基礎年金は増えなくても、老齢厚生年金は増えていく、ということです。
健康で無理なく働けるのであれば、厚生年金に加入して働き続けることは、将来の年金額を増やすことにつながります。年金額だけでなく、給与収入や社会とのつながりという面でも、前向きに考える価値はあるでしょう。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)






