老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、年金が月24万円でも生活が苦しい理由についてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
Q:年金月24万円なのに生活が苦しいのはなぜですか?
「年金が月24万円ほどあります。一般的には多い方だと思うのですが、なぜか生活に余裕がありません。思ったよりお金が残らないのはなぜでしょうか?」(年金生活3年目・68歳)

A:年金月24万円は決して少なくありませんが、物価上昇や社会保険料、医療費などの負担で、思ったより手元にお金が残りにくくなっているためです
年金月24万円は、一般的に見れば決して少ない金額ではありません。それでも生活に余裕がないと感じる人がいるのは、年金額そのものよりも、毎月出ていく支出が増えているためです。
特に近年は、食料品や日用品、電気・ガス代など、暮らしに欠かせないものの値上がりが続いています。こうした支出は毎月必ずかかるため、家計への影響が大きくなりやすいといえます。
また、年金生活に入っても、現役時代と同じような生活水準のまま過ごしていると、思っている以上に支出が減らないことがあります。例えば、外食や嗜好品にかかるお金、車の維持費、通信費、使っていないサービスの利用料などがそのままになっているケースもあります。
さらに、年金生活でも、健康保険料や介護保険料、住民税などの負担があります。額面では24万円あっても、実際にはこうした負担が差し引かれるため、手取りは想像より少なく感じられることがあります。
年齢を重ねると、通院回数が増えたり、薬代がかさんだりして、医療費や介護費も増えやすくなります。加えて、家賃や固定資産税、修繕費などの住居費も家計を圧迫しやすい支出です。
もう1つ見落としやすいのが、臨時の支出です。家電の買い替え、冠婚葬祭、孫への援助、車検や旅行代などは毎月の家計簿では見えにくいものの、1年を通すとかなり大きな金額になることがあります。
そのため、家計を見直すときは、まず通信費や保険料、車の維持費などの固定費を確認し、あわせて医療費や介護費、臨時支出を年間ベースで把握することが大切です。毎月の支出だけでなく、年間でいくら出ていくのかを見える化すると、家計改善のヒントが見つかりやすくなります。
年金月24万円は少ない金額ではありませんが、物価上昇や社会保険料、医療費、住居費などの負担が重なると、思ったほど余裕が出ないこともあります。まずは固定費、医療・介護費、臨時支出の3つを整理することが、家計を立て直す第一歩になるでしょう。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)






