湯の丸高原のヤナギラン群生地
信州の花の名所、おすすめの群生地を紹介しているこのシリーズ 盛夏のおすすめは、高原をピンクに染めるヤナギランです。
掲載の写真は、昨年湯の丸高原にヤナギランを見に行ったとき撮っ たものですが、丁度見頃を迎え見事に咲き揃っていました。
ヤナギランは山火事にあったり、山を切り開いた跡地に真っ先 に飛び込んできて群落を作ると言われています。 田中澄江が、「花の百名山|霧ヶ峰」で、 「これだけ目立って、これだけさわがれない花も珍らしいと思う」と書いているように レンゲツツジやニッコウキスゲのように、この花だけ採り上げて開花情報を紹介しているサイトは、見あたりません。 昨年見事に咲き誇っていた規模が、今年も見られるかといえばそうでもないようですし、 また、群落をなさず孤立して咲く場合もあるからでしょうか?
いずれにしても、夏の高原を代表する花ですから、大抵の高原で8月上旬には見られます。 今夏信州の高原を訪れる計画をお持ちの方はお出かけの前に「山野草・高山植物の花だより」 をチェックされ、花の咲く高原の観光協会に場所と見頃時期を確かめられと良いでしょう。 幸運にも群落に出会うこことが出来たら、思いがけない美しさに心うた れるに違いありません。
《ヤナギラン|柳蘭》:
・アカバナ科・ヤナギラン属・草丈 1~1.5m
・高原の明るい草地に大群落を形成する多年草。茎は直立し、
柳に似た披針形の葉を密に互生してつける。
花は径2cm余で、がく片は4枚、花弁も4枚で赤紫色
果実は細長く5~7cm、種子は白く長い毛をつけ飛散する
《関連サイト》:
・山野草・高山植物の花だより・花暦情報
・高原に遊ぶ
【花の名所7】
・制作:2001/07/24・更新:04/06/21