老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、年金を月24万円もらえる人の、現役時代の収入についてです。年金についての質問がある人はコメント欄に書き込みをお願いします。
Q:年金を月24万円もらえる人は、現役時代の収入はいくらぐらいですか?
「年金を月24万円もらえるのは、現役時代にどのぐらいの収入がある人ですか?」(匿名希望)

A:2026年度ベースで考えると、生涯平均年収の目安は約927万円です
会社員は、受給要件を満たすことで、原則65歳から老齢基礎年金と老齢厚生年金を受け取れます。2026年度の老齢基礎年金の満額は月額7万608円です。
そのため、毎月24万円の年金を受け取るには、老齢厚生年金として月額16万9392円程度を受け取る必要があります。年額にすると約203万2704円です。
例として相談者を現在30歳。20歳から国民年金に加入し、その後、22歳以降60歳まで(38年間)、厚生年金に加入した場合で計算してみたいと思います。
老齢厚生年金を月額16万9392円(年額203万2704円)受け取るための年収を、2003年4月以降の計算式で求めると、次のようになります。
老齢厚生年金の額は、2003年4月以降の加入期間については、平均標準報酬額×5.769/1000×加入月数で計算します。※スライド率等については省略。乗率は昭和21年4月2日生まれ以降の人の新乗率を使用
●計算式
平均標準報酬額×5.769/1000×456カ月(加入期間)=203万2704円(年間の老齢厚生年金受給額)
平均標準報酬額=203万2704円÷(5.769/1000×456カ月)≒77万2700円
これを年収に換算すると、
77万2700円×12カ月=約927万円
となります。
つまり、毎月24万円の年金を受け取るための生涯平均年収の目安は、約927万円と考えられます。
ただし、これはあくまで一定の前提で計算した概算です。実際の年金額は、加入期間、賞与、収入の推移、制度改正などによって変わります。また、要件を満たす配偶者がいると、配偶者が65歳になるまで配偶者加給年金額が老齢厚生年金に上乗せされます。
※現在の制度をもとにした目安であり、将来の年金額を保証するものではありません。
※経過的加算などは考慮していません。
※年収と年金額は額面ベースの概算です。
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監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)






