糖尿病

Q. 「閉経すると糖尿病リスクが上がる」って本当?

【内科医が解説】閉経後の女性は、それまで女性ホルモンによって守られていた健康状態が変化しやすくなります。閉経と糖尿病リスクの関係と、意識すべき食事や生活習慣のポイントについて、分かりやすく解説します。

荒牧 昌信

荒牧 昌信

糖尿病・生活習慣病 ガイド

内科専門医

滋賀医科大学医学部卒。日本内科学会総合内科専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医。現在、あらまき内科クリニック院長として外来診療と糖尿病・生活習慣病の講演会を実施しています。「やさしい言葉とわかりやすい説明」をモットーに、糖尿病や生活習慣病の情報をひとりでも多くの方に届けることを目指しています。

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Q. 「閉経すると糖尿病リスクが上がる」って本当?

悩む女性
太っているわけではないのに、閉経後に血糖値が高くなった……。「閉経後は糖尿病リスクが上がる」って本当?

Q. 「閉経を迎えた頃から、健診で血糖値が気になり始めました。特に食生活も大きく変えていないのですが、『閉経後は糖尿病リスクが上がる』というのは本当でしょうか?」

A. 女性ホルモンの減少により、糖尿病リスクは大幅に高まります

女性は閉経を迎えると、卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少します。エストロゲンにはインスリンの効き目を良くする(インスリン抵抗性を改善する)働きがあるため、閉経するまでは、女性は「血糖値が上がりにくい状態」に守られていると言えるでしょう。

しかし、閉経によってこの「守り」が失われると、インスリンの効きは悪くなります。血糖値が上昇しやすくなってしまうのは、そのためです。また、女性ホルモンが減少することで、内臓脂肪も蓄積しやすくなります。これがさらなるインスリン抵抗性を引き起こし、糖尿病発症の引き金となるのです。それまで通りの食生活や運動習慣をしっかり保っていたとしても、安心はできません。

更年期以降の女性は、糖尿病予防のためにも以下の点を意識することが重要です。

  • 内臓脂肪をためない食事:甘いものや炭水化物の過剰摂取に注意し、血糖値の急上昇を抑える
  • 適度な運動の習慣化:筋肉量を維持し、インスリンの働きを助ける体づくりをする
  • 定期的な血液検査:自覚症状がない段階から血糖値の変化を把握しておく

「今まで大丈夫だったから」という過信は禁物です。閉経後は体の仕組みが変わることを受け入れ、それまで以上に意識的な健康管理を行いましょう。毎日の少しの工夫と努力が、糖尿病リスクを抑える鍵となります。

さらに詳しく知りたい方は、「女性ホルモンが減ると糖尿病リスクが高まる? 更年期以降に血糖値が乱れるワケ」をあわせてご覧ください。

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