ビーチ/ビーチリゾート関連情報

サンゴにまつわるエコなお話&活動(2ページ目)

今年は国際サンゴ礁年2008。サンゴも木と同様に二酸化炭素を吸収し、酸素を排出するんです。なんとその量は木の6~16倍とか! 今回はサンゴの不思議や植樹活動、そして産卵についてお話します。

古関 千恵子

執筆者:古関 千恵子

ビーチガイド

NPOコーラルセーバーズとは?

母体から株分けしたサンゴ片をポットに入れます
NPOのコーラルセーバーズは、サンゴ礁を守り育てていこうと1987年にパラオ共和国で活動をスタートしました。研究と実験を重ね、サンゴの養殖と増殖に成功し、今ではパラオ政府公認のもと、国立水産試験場を借り受け、さらなる研究開発に取り組んでいます。

サンゴの耐性を強めるための特殊な水槽で生育
2007年現在では500種以上あるといわれるサンゴのうち41種の増殖に成功し、ひと月あたり約4000株、これまで約17万株も海に返してきたのだそうです。しかも驚くべきはその生存率。なんと90%超!

独自の養殖技術で強いサンゴを育てる

海に慣れるまでゲージに入れて、スタッフがケア
 これはコーラルセーバーズが独自に生み出した養殖技術のたまもの。特殊な水槽に母体から株分けしたサンゴ(ポットに入れた状態のもの)を入れ、波打ち際の状態や深さをかけるなど負荷をかけ、さらに海へ置いたり水槽に戻したりを繰り返して4か月かけて強いサンゴを育てるのだそうです。株分けしたサンゴを納めたポットも、サンゴ砂と水で固めたものなので、生育に合わせて自然界へ戻る仕組みに。

サンゴの種類によっては1年に15cmも成長。ポットは自然に還ります
その後も研究者たちが、ゴミがつかないためのブラッシングや、オニヒトデを退治するなどのケアを手作業で続けます。移植後はサンゴの種類にもよりますが1年で15cmも生育するのだそう。

=>次のページではサンゴの植樹のお手伝いに関してご紹介します
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