ビーチ/ビーチリゾート関連情報

サンゴにまつわるエコなお話&活動

今年は国際サンゴ礁年2008。サンゴも木と同様に二酸化炭素を吸収し、酸素を排出するんです。なんとその量は木の6~16倍とか! 今回はサンゴの不思議や植樹活動、そして産卵についてお話します。

古関 千恵子

執筆者:古関 千恵子

ビーチガイド

今年は国際サンゴ礁年。子供たちに美しい海を
今年は国際サンゴ礁年だということ、ご存じでした? なので、サンゴにまつわるお話&活動をご紹介したいと思います。

実はサンゴも木と同様に二酸化炭素を吸収して、酸素を排出するのです。しかも、その量がなんと木の6~16倍! 地球の温暖化を防ぐのに、一役も二役もかってくれているのです。今回は、エコにもつながるビーチリゾートへの旅のお話です。
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  • サンゴは木よりも二酸化炭素を吸収&酸素をつくる……P1

  • NPOコーラルセーバーズとは?……P2

  • パラオでサンゴの植樹のお手伝い……P3

  • モルディブのバンヤンツリーでサンゴの産卵……P4

サンゴは木よりも二酸化炭素を吸収&酸素をつくる

元気なサンゴ礁は海の中の熱帯雨林
私たちにとってはスノーケリングで目を楽しませてくれて、魚たちにとっては大きなゆりかごのようなサンゴ礁。色とりどりで、造形美にあふれるサンゴですが、ただ美しいばかりではないのです。

サンゴは二酸化炭素を吸収して、酸素を排出します。これは木の光合成と同様ですネ。しかも、木よりもその量が6~16倍というから、驚きです。しかも大気中にある炭素ガスを凝縮させ、固体に変える働き(カーボンシンク)も行います。サンゴが行うカーボンシンクは、炭素を半永久的にサンゴの中に閉じ込めます。サンゴはやがて白砂となって、海辺の動植物たちの暮らしを支えます。まさに、ぐるぐると回る海の恵のリサイクル。

日本の海を守ることにもつながる海流の関係

コーラルトライアングルの頂点、パラオ
パラオを頂点に、東にフィリピンやボルネオ島付近のセルベス海、西にパプアニューギニア近辺の三角形を描く海域は、“魚が湧く海”ともいわれる魚影の濃いエリア。ここは同時に別名“コーラルトライアングル”とも呼ばれるサンゴの多いエリア。

海には海流があって、潮の流れはこのコーラルトライアングルを上流とすれば、日本へと向かって流れています。日本はいわば下流のような存在。コーラルトライアングルのサンゴを育てることは、日本の海を豊かにすることにもつながるのです。

=>次のページでは、サンゴの植樹活動を行っているNPOについて、です。
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