物価高の影響を受け、老後の生活費は上昇傾向にあります。万一、金銭的に厳しくなったときには、家族や親しい人に助けを求めることも大切です。一人で大丈夫だと意地を張ったり、見栄を張ったりしていても生活が楽になるわけではありません。また、孤独な生活はモチベーションの低下にもつながります。年齢を重ねたからこそ、若い頃より少しだけ素直に行動することも必要なのかもしれません(画像:amanaimages)
老後の孤独が老後破産を招いてしまう理由とは何なのでしょうか? 元銀行員の筆者と共に考えてみましょう。
孤独はモチベーションを下げる
年齢に関係なく、人は孤独な状況に置かれると、やる気が起きなくなったり、モチベーションが下がったりすることがあります。モチベーションが低下すると、生活する気力そのものが弱くなってしまうこともあります。その結果、自暴自棄になってお金を使ってしまったり、本来であれば働いて収入を得られる状況であっても働くことをやめてしまったりすることも考えられます。
もちろん、なかには「一人の時間が好き」という人もいるでしょう。ただし、それは周囲との関係があってこその「自分の時間」である場合も少なくありません。
「孤独」と「一人の時間」は同じではないということを認識しておく必要があります。周囲に「一人が好き」と話せる仲間がいるなら、その人は決して孤独ではないのです。
孤独が老後破産になってしまう理由とは?
老後やセカンドライフと聞くと、「悠々自適」「働かなくてもよい」「年金で生活できる」といったイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし実際には、老後の生活費は予想以上にかかることがあります。特に最近は物価の上昇もあり、収入だけでは生活が難しくなるケースもあります。
そのようなとき、家族や周囲の支えがあることは大きな安心材料になります。精神的な支えだけでなく、場合によっては金銭面で助けてもらえることもあるからです。
一方で孤独な状況にあると、困ったときに頼れる相手がいません。つらい気持ちを誰にも相談できず、問題を抱えたまま生活することになってしまいます。その結果、状況が悪化し、老後破産へと進んでしまう可能性もあるのです。
自分のコミュニティーを確立させよう
お金のためだけに人との関係を作る必要はありません。しかし、何らかのコミュニティーに属していることは、精神的にも経済的にも支えになることがあります。例えば、働いていれば収入を得られるだけでなく、職場というコミュニティーに属することになります。仲間がいるという安心感は、生活を支える大きな要素です。
また、子どもや親戚がいる場合は、いざというときに頼れる存在になることもあります。普段からお互いに支え合う関係を築いておくことで、ギブアンドテイクの関係が生まれます。
さらに、趣味の仲間や地域の知人なども大切なコミュニティーです。
頑固で素直になれない、強がってしまう、人の意見を聞き入れない、自分の世界に他人を入れない……こうした姿勢が強いと、結果として孤立しやすくなり、老後破産のリスクを高めてしまう可能性があります。
老後破産を防ぐためには、将来を見据えながら自分のコミュニティーを大切にし、孤独を遠ざけるような生活を心がけることも重要なのです。







