ハワイ本ですが、それと関係なくても、読んでみてください
ステキな本と出合いました。
ハワイにまつわる50のストーリーやエピソードを紹介した本なのですが、ハワイへ行ったことがある方も、ない方も、そしてハワイが好きな方も、特に思い入れはない方も、ぜひこの本を知ってほしいなと、ご紹介します。
一歩踏み込んだハワイ
ハワイアンにとって特別な食べ物のタロ。タロは人間の祖先だった!? |
『ハワイの50の宝物』(二見書房刊)。
写真家の高砂淳二さんの写真と文でつづられた一冊なのですが、ココロに響くハワイの知恵や、ココロ温まるエピソードがぎっしりとつまっています。
歴史、考え方、言葉の意味、自然、動物、人間、ハワイアンの暮らしなど、あらゆる角度からハワイを見つめた逸話が集められていて、一気に読んでしまえますが、あとからひとつひとつ味わって読み返したくなります。
この本は一言で言えば、スピリチュアルなハワイの魅力を紹介する本です。
アローハの意味は?
気に入ったお話(宝物)はいくつもありますが、そのうちのひとつを抜粋しますね。
ハワイといえば、の「アローハ!」。
<aloは分かち合う、目の前の、とかいう意味があり、ohaは挨拶する、や好意、喜びなど。「オハ」が挨拶なんて、「おはよう」の「おは!」みたいだ。haは呼吸する、神からの息吹、生命などの意味がある。つまり、「目の前の神の息吹や喜びを分かち合う」という、大変な意味が込められていたのだ。>
「アローハ!」は、実は“生”に対する感謝の気持ちが込められた挨拶、まるで言霊のように言葉からパワーが与えられてくるようですね。だからでしょうか、ホノルルに降り立ったとき、この挨拶を投げかけられると、なぜかウキウキしてきてしまうのは。
ジンジャーの花のページ。夜、滝つぼへ下りた撮影秘話を披露。写真には月光に浮かぶ滝とナイトレインボーが |
また、気に入った言葉は「Ho’okahi no hulu like o ia po’e」(人間は一羽の鳥の1本1本の羽のようなもの)。
スピリチュアルな内容でありつつ、ほのぼのとした高砂さんのフィルターを通したお話は、どこかクスリと微笑ませてくれるものです。そして、じわ~っとしみてきます。自然の摂理に則ったハワイアンの考え方は、目の前の雲を晴らしてくれるものが多いです。
そして、高砂さんが出会ったハワイアンのお話や、撮影秘話なども含まれています。
圧倒的なハワイの美しさを写真を通して、また実感
そして、高砂さんの素晴らしい作品も、目を楽しませてくれます。
神々しいまでに雄大な自然や、愛らしい表情の動物たち、どっしりと構えた魅力的なハワイアン……。高砂さんの人柄が表れた作品ばかり。
お買い物や波乗りを通して大好きなハワイですが、さらに一歩踏み込んで知ることができる本と出合えて、もっともっと知りたくなりました。
ハワイの50の宝物
高砂淳二著
二見書房
本体1500円+税