地上最強の“楽園”タヒチ
日本からおよそ8800km、遥かなる南太平洋にちらばる118の島々、タヒチ(フランス領ポリネシア)。青がモザイクするラグーン、ビーチを縁取る背の高いヤシの木、しっとりとした緑の高峰、そして太陽のような笑顔の人々……、南の島の憧憬をそのままにした光景が、タヒチには待っています。
前世紀の画家ポール・ゴーギャンや小説家サマセット・モーム、芸術家の心をひきつけてやまないタヒチ。いつの時代になっても、その美しさは変わりません。
タヒチほど“楽園”という言葉がしっくりくる場所は、世界中を探しても、そうそうないのではないでしょうか。
そして、タヒチといえば、水上コテージ発祥の地。数々の傑作ホテルでは、恋するふたりを夢見心地にさせるロマンチックな仕掛けがちりばめられています。
ここでは、日本の旅行者におなじみのソシエテ諸島とツアモツ諸島の島々のうち、ポピュラーなものをよりすぐって、お伝えします。その1ではソシエテ諸島をご案内。
ハネムーナーに愛されるソシエテ諸島
●ボラボラ島
緑の高峰とラグーンのコントラストが奇跡のように美しいボラボラ島 |
ハネムーナーの憧れの頂点に君臨する、タヒチのイメージどおりの島。ボラボラ島はポリネシアの最高神タアロアが手がけた傑作である、という伝説も残っています。
眺める位置で印象が変わる、緑したたる高峰オテマヌ山とパヒア山を中央に抱き、島の周囲に首飾りのようにめぐらされたリーフ近くには“モツ”と呼ばれる小島が点在しています。水上コテージを擁する豪華なリゾートホテルも多数。最近では、ラグーン越しに山容を望む、モツに築かれたリゾートホテルが増えているようです。
近々、インターコンチネンタル・ボラボラなどもオープン予定。
アクセス/タヒチ島から空路約50分。モツにあるボラボラ空港から各ホテルへは専用の船で移動。
●モーレア島
海の美しさはモーレア島でも指折りのシェラトン・モーレア・ラグーン・リゾート&スパ |
タヒチ島から空路わずか10分。はばたく鳥のような形をしたモーレア島は、画家ポール・ゴーギャンが「古城のようだ」とたとえたギザギザした山並みと美しいラグーンが出会う島です。海に突き出したロトゥイ山を抱く半島の両脇には、オプノフ湾とクック湾が穏やかな水面をたたえ、白い帆船とのコントラストはまるで絵画のよう。2つの湾を同時に眺められるヴェルヴェデール展望台は、ぜひ訪れたい場所です。
そして、映画『南太平洋』のモデルとなったバリハイの眺めはいつまでも眺めていたくなる絶景です。
タヒチ島に近いことからか、在住アーティストが多く、ギャラリーを訪ねてみるのもお楽しみです。
アクセス/タヒチ島から空路で約10分。フェリーならば約30分。
=>次のページでは、タヒチとタハア島を紹介します。