感染症

Q. レジオネラ菌が心配です。多くの人が入る温泉は危険でしょうか?

【医師が解説】レジオネラ菌は、温泉や銭湯などの入浴施設で集団感染を起こすことがある細菌です。感染すると肺炎などの症状を引き起こし、重症化することもあります。本記事では、感染経路や具体的な症状、重症化リスクのある人、菌が死滅する温度、予防のための対策について詳しく解説します。

清益 功浩

清益 功浩

家庭の医学 ガイド

医師

小児科医・アレルギー専門医。京都大学医学部卒業後、日本赤十字社和歌山医療センター、京都医療センターなどを経て、大阪府済生会中津病院小児科・アレルギー科で診療に従事。論文・学会報告多数。診察室外で多くの方に正確な医療情報を届けたいと、インターネットやテレビ、書籍などでも数多くの情報発信を行っている。

...続きを読む

Q. レジオネラ菌が心配です。いろんな人が入る温泉は危ないのでしょうか?

温泉入浴時のレジオネラ菌のリスクとは

温泉入浴時のレジオネラ菌のリスクとは

Q. 「家族で温泉旅行を計画しています。高齢で少し体の弱い母も連れて行くので、レジオネラ菌などが少し心配です。以前、温泉施設でのレジオネラ菌が問題になったニュースを見ましたが、高齢者はたくさんの人が入る温泉は避けた方がいいのでしょうか? 感染予防に何かできることがあれば、あわせて知りたいです」

A. 清掃と管理が行き届いた通常の温泉施設であれば、レジオネラ菌の心配は不要です

レジオネラ菌は、自然界に広く存在する細菌です。温泉や銭湯など水が循環する施設で増殖しやすい性質があります。しかし温泉施設においてはレジオネラ菌が増殖しないよう、管理を徹底することが定められていますので、常識的な施設であれば心配は不要です。

レジオネラ菌がなぜ危険かというと、菌を含んだ細かい水しぶき(エアロゾル)を吸い込むことで、肺炎などを引き起こす「レジオネラ症」に感染するリスクがあるからです。感染すると高熱や咳、倦怠感などの肺炎症状が現れ、高齢者や免疫力が低い方は重症化リスクが高まります。ただし人から人への感染しないため、発症者がいても周囲にうつることはありません。

レジオネラ菌は60℃以上で5分加熱すれば死滅しますので、衛生管理が徹底された施設であれば、高齢者でも感染を心配することなく、入浴を楽しめます。裏を返せば、清掃が不十分に感じられる施設は避けた方がよいかもしれません。

利用者側にできる、安全性を高めるチェックポイントとしては、まずは全体的に清掃がきちんと行われているかを見ること。お湯が循環式ではない「かけ流し」の温泉や、源泉の温度が高い温泉であれば、なお安心です。また、体調が不安であれば、エアロゾルの発生しやすいジャグジーは避けるのが無難です。

さらに詳しく知りたい方は、「レジオネラ菌感染症の症状・対策法…温泉・加湿器から感染も」をあわせてご覧ください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます