ビーチ/ビーチリゾート関連情報

宮古島から日帰りもOK 新空港ができた多良間島(2ページ目)

’03年10月に新空港が開港。宮古島と石垣島の中間地点に浮かぶ多良間島。八月踊りで知られるこの島にも、とっておきのビーチがありました。これから人気が上がることでしょう。

古関 千恵子

執筆者:古関 千恵子

ビーチガイド

地元の人が遊びにいくビーチはウカバ。1km近い白い砂浜が延びていますが、トイレなどの施設等はなく、浜にしきつめられた砂もふる里海浜公園の方が白く、細かいようです。ウカバの目印は、民宿「ウカバの里」の先、風力発電施設の手前あたりのトゥブリを降りていきます。そして、シュノーケリングに向いているのは、島の集落とは反対側の南にある宮古市の森。こちらはシャワーやトイレなどの施設も整っています。


多良間島といえば、旧暦の8月に行われる八月踊りが有名です。重税だった人頭税を完納し終えたことを神様に報告しつつ、来年の豊作祈願と1年の労をねぎらうお祭りです。様々な踊りが奉納されますが、明治時代に組踊りを取り入れ、今のスタイルになったのだそうです。隣り合わせの仲筋と塩川の2つの村で、異なった内容の踊りが開催されるのも興味深いところ。仲筋では土原御嶽(んたばる)、塩川ではピトゥマタウガンで3日間にわたり、行われます。この祭りには、内地へ出て行った島の人が戻り、観光客も押し寄せ、島がいちばん賑わう日々です。

島は面積約20平方km。集落は島の北側に集中しています。村役場の前の道の西側が仲筋集落、東側が塩川集落に分かれ、さらに、それぞれ4つの字に分かれます。人口は1430名ほど。集落はフクギ並木が美しく、道もきれいに区画立っています。集落は島のホンの一部で、集落からはずれると、そこは風にさわさわと揺れるサトウキビ畑に、草を食む黒牛たちがだらりとしている牧場など。のどかで、美しい島です。


 ちなみに、多良間島の言葉にはイやリに小さな○がつき、まるで英語のような発音をする単語もあります。ご近所の宮古島や石垣島とも方言が違うというのも、不思議ですね。

おすすめ宿
ちとせ旅館

40年間の長きにわたり、旅人を受け入れている民宿。元気なおばあちゃんの下地孝子さんがこさえる沖縄料理が評判です。息子さんに代替わりしたけれど、おばあちゃんはカラダが続く限り、料理をし続けるとのこと。現在、新館を建築中で、夏ごろにはオープン予定。毎年訪れているリピーターも多い、素朴な宿です。


1泊2食5600円(税込み)
多良間村塩川37
TEL0980-79-2332


アクセス
空の便は琉球エアーコミューターで石垣島発、宮古島発ともに約25分。船の場合は宮古島から約2時間30分。
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