多良間島といえば、旧暦の8月に行われる八月踊りが有名です。重税だった人頭税を完納し終えたことを神様に報告しつつ、来年の豊作祈願と1年の労をねぎらうお祭りです。様々な踊りが奉納されますが、明治時代に組踊りを取り入れ、今のスタイルになったのだそうです。隣り合わせの仲筋と塩川の2つの村で、異なった内容の踊りが開催されるのも興味深いところ。仲筋では土原御嶽(んたばる)、塩川ではピトゥマタウガンで3日間にわたり、行われます。この祭りには、内地へ出て行った島の人が戻り、観光客も押し寄せ、島がいちばん賑わう日々です。
ちなみに、多良間島の言葉にはイやリに小さな○がつき、まるで英語のような発音をする単語もあります。ご近所の宮古島や石垣島とも方言が違うというのも、不思議ですね。
おすすめ宿
40年間の長きにわたり、旅人を受け入れている民宿。元気なおばあちゃんの下地孝子さんがこさえる沖縄料理が評判です。息子さんに代替わりしたけれど、おばあちゃんはカラダが続く限り、料理をし続けるとのこと。現在、新館を建築中で、夏ごろにはオープン予定。毎年訪れているリピーターも多い、素朴な宿です。
1泊2食5600円(税込み)
多良間村塩川37
TEL0980-79-2332
アクセス
空の便は琉球エアーコミューターで石垣島発、宮古島発ともに約25分。船の場合は宮古島から約2時間30分。