アリ環礁南部のヴィラメンドゥ・アイランドリゾートのダイビングセンターで３月から新たなる試みとして始めた“ダスティン・ダイブ”。直訳すれば、ゴミ捨てダイブ。通常、リゾートのレストランで出た残飯は、自然に還るものに関しては海に捨てるのだそうですが、ヴィラメンドゥでは、このゴミ捨てを決まった場所に、決まった時間に捨てるようにしたのだそうです。そのゴミ捨て時を狙って潜るのが、ダスティン・ダイブなのです。
週に２～３回の頻度で開催されるダスティン・ダイブのポイントは、リゾートからドーニで10分ほど。午後4時ごろに集合し、出発します。で、ダイビングなのですが、ちょっと不思議な感じ。エントリーした途端、巨大なアカエイっぽいエイが50匹ほど、ワサワサと集まってくるのです。エイのポイントといえば、グランド・ケイマンのスティングレイ・シティが有名ですが、あそこの遊び好きのエイ達とも雰囲気が微妙に違います。なんだか「ゴハン！ ゴハン！」と勢いづいていて、ダイバーの存在などおかまいなしって感じです。見る見るうちに、周囲はエイだらけ。ふと視線を上に向けると、これまた丸々と太ったバラクーダが登場し、脇を見ればツバメウオのみごとな群遊。ダスティン・ダイブでは、こんな風景がハズレなしに見られるのです。餌付けに関しては、いろいろとご意見があるかと思いますが、ひとつの視界の中にエイやツバメウオの大群、バラクーダ、これだけ見モノが集約されているのは珍しいかも。外国(ドイツだったかな)の水中フォトグラファーも絶賛していたとのことです。ちなみに、ダスティン・ダイブの条件はタンク本数100本以上、1人のスタッフにつきダイバー３人までなので要予約です。
ところで、ヴィラメンドゥといえば、ハウスリーフ・ダイブが充実していることで知られています。島の６カ所からエントリーができるのですが、おすすめはダイビングセンター前と、客室130番台。ためしにダイビングセンター前に入ってみたら、ギンガメアジの渦に巻かれるわ、砂地を探せばマクロな生物はいるわ、で外洋さながらに楽しめました。スノーケラーにおすすめは、大物狙いなら島の北側、マクロ狙いなら島の南側だそうです。ちなみに、外洋のボートダイブですが、８～９月はジンベイザメのシーズン。50％の確率で一生モンの憧れ、ジンベイ様と出会えるとか…。<問合せ>
ヴィラメンドゥ・アイランドリゾート
tel＜960＞45－0637
fax＜960＞45－0639
ヴィラメンドゥ・ダイビングセンター１ダイブ US＄38
ボート代１回 US＄８
６ダイブパッケージ US＄210ほか
