スペイン/アンダルシア地方

シェリー酒の名前になっている街、ヘレス(2ページ目)

スペインだけで造られているワイン、シェリー。シェリーはアンダルシアの小さな街で造られたものって知ってましたか?今回はその小さな街、ヘレス・デ・ラ・フロンテラをご紹介します。

執筆者:大槻 英樹

シェリーはスペイン語で「ヘレス」

シェリー
ボデガでは試飲もできます
お酒にはワインの他にもビールやウイスキー、焼酎などたくさんの種類がありますが、シェリーをそういった1つの分類かと思われている方もいらっしゃるのでは?答えは「×」です。シェリーの原料は白ブドウのみでワインの一種なのです。

シェリーは世界中さまざまな場所で造られていると思う方もいらっしゃいますよね?これも答えは「×」。シェリーとはこのヘレス・デ・ラ・フロンテラの周辺でだけ造られているものを言います。

スペインでシェリーを頼みたい場合にシェリーと言っても通じません。スペイン語ではヘレスと言って注文してくださいね。

日本で知られているシェリーの代名詞と言っても過言ではない「ティオ・ペペ」に代表されるフィオと呼ばれるドライシェリーのほか、辛口で見た目は茶色っぽいアモンティリャード、甘口のクリームなどその種類は数100以上あります。

ボデガでシェリーを楽しむ

ボデガ
この樽は一体誰のもの?
既にご案内したとおりボデガとはシェリー醸造所で市内に30以上のボデガが点在しています。有名なところではティオ・ペペの「ゴンサレス・ビアス」とヘレス最古のボデガ「ペドロ・ドメク」などがあります。

ボデガではガイドが内部を案内してくれ、見学後にはそこで作られたシェリーの試飲もできます。積み上げられた樽の中には著名人によって売約済のものもあり、見ているだけでも十分に楽しむことができますよ。

独自の文化を育んできたこの小さな街でスペインの魅力を楽しんでみてくださいね。
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