All About編集部は2025年8月26日、全国10~70代の男女200人を対象に、「紅葉名所」に関するアンケート調査を実施。今回は「好き&行ってみたい九州地方の紅葉名所」ランキングの結果とともに、「All About」名所・旧跡ガイド、村田博之さんのおすすめポイントを紹介します。
2位:高千穂峡(宮崎県)/31票
2位「高千穂峡(宮崎県)」は、天孫降臨の故事で知られる神話の故郷、高千穂にある渓谷。阿蘇山の火山活動でできた溶岩台地を五ヶ瀬川が削ったことで深い渓谷が造られました。深い渓谷に流れ落ちる真名井の滝など、いつ訪れても印象に残る観光名所ですね。例年11月中旬から下旬にかけて渓谷内の木々が赤く色づきます。渓谷にかかる御橋から見下ろしたり、遊歩道の散策で紅葉を鑑賞することができますが、高千穂峡を訪れたらぜひ楽しんでほしいのが貸しボート。川面から紅葉に彩られた渓谷の絶景を見上げることができます。
回答者からは、「真名井の滝と紅葉の組み合わせが神秘的です(60代女性/滋賀県)」「切り立った峡谷と清流沿いに色づく紅葉が、自然の造形美とともに楽しめます(50代男性/東京都)」という声が寄せられました。
1位:阿蘇山(熊本県)/40票
1位「阿蘇山」は、九州の中央にある山々の総称。阿蘇五岳と呼ばれる中岳、高岳、根子岳、烏帽子岳、杵島岳を含む山々を取り囲むように巨大なカルデラがあり、今もなお活動する火山として迫力のある風景が楽しめます。カルデラの中では、草千里ヶ浜で例年10月中旬に草紅葉が楽しめたり、外では例年10月下旬から11月中旬にかけて南小国町にある清流の森やマゼノ渓谷、山都町にある蘇陽峡などで紅葉・黄葉を楽しむことができます。また小国町にある下城の大イチョウも例年10月下旬から11月上旬にかけて鮮やかに黄色く色づいた姿を楽しむことができます。
回答者からは、「噴火口の迫力ある景色と、やわらかな紅葉の彩りがひとつの場所で味わえるのも阿蘇山ならでは(30代男性/福岡県)」「日本の原風景に近いかもしれないと個人的に感じるため(40代男性/東京都)」という声が寄せられました。
村田博之さんコメント「渓谷全体が色づく九酔渓もおすすめ!」
九州の紅葉名所ランキングは、知名度が高い上位2カ所以外は各地に票数が割れた形となりました。由布岳、耶馬渓(同率3位)、霧島山(6位)、雲仙普賢岳(8位)、えびの高原(同率11位)、菊池渓谷(同率13位)など山と渓谷の名所が多くを占める中、竈門神社(同率3位)、秋月城跡(7位)、本吉山清水寺(9位)など神社・旧跡もトップ10にランクインしています。
選択肢には入りませんでしたが、日本一の高さを誇る吊り橋、九重"夢"大吊橋(大分県)がかかる九酔渓(きゅうすいけい)も渓谷全体が色づく様子を橋の上から眺めることができますのでおすすめできます。
高千穂峡(2位)や御船山楽園(同率11位)など美しい紅葉ライトアップも行われる所がありますし、また九年庵(同率13位)や阿蘇山の紅葉スポットとして紹介したマゼノ渓谷など紅葉の時期だけ一般開放される名所もあるので、紅葉の情報をチェックして行先を決めるといいでしょう。
【村田博之 プロフィール】
各地に点在する名所・旧跡と絵になる風景を求めて日本国内を隅々まで訪ね歩く。この経験を元に身近なところから遠く離れたところまで、さまざまな観光スポットを写真と文章を添えて旅行者の視点でトラベル・キュレーターとして紹介。
>【全結果】好き&行ってみたい「九州地方の紅葉名所」ランキング
<調査概要>
調査期間:2025年8月26日
調査方法:インターネット調査
回答者属性:全国10~70代の男女200人(10代:2人、20代:46人、30代:65人、40代:42人、50代:38人、60代:6人、70代:1人)
※回答者のコメントは原文ママ








