All About編集部は2025年8月26日、全国10~70代の男女200人を対象に、「紅葉名所」に関するアンケート調査を実施。今回は「好き&行ってみたい中国地方(山陽・山陰)の紅葉名所」ランキングの結果とともに、「All About」名所・旧跡ガイド、村田博之さんのおすすめポイントを紹介します。
2位:足立美術館(島根県)/12票
2位「足立美術館」は、島根県安来市にある美術館。日本画家・横山大観の名画を数多く収蔵・展示していることでも知られていますが、特筆すべきは美術館の中にある日本庭園の風景。自然の地形を生かしつつ造られた枯山水庭や白砂青松庭が訪れた人々の目を惹きつけ、アメリカの専門誌による日本庭園ランキングでは22年連続で日本一の評価を受けています。
例年11月中旬から12月上旬にかけて、館内の日本庭園の一部の木々が色づき、庭園に彩りを添えます。窓枠を額縁のように見立てて庭園と紅葉を眺めたり、切り抜いた壁越しに庭園と紅葉を愛でるなど、さまざまな紅葉の風景を楽しめるのがすてきですね。
回答者からは、「紅葉に染まった美しい日本庭園をみたいから(30代女性/埼玉県)」「横山大観の作品である「紅葉」が展示されていて、庭園と併せて鑑賞したいと思ったから(20代女性/大阪府)」という声が寄せられました。
1位:厳島(通称:宮島・安芸の宮島)(広島県)/94票
1位「厳島(いつくしま)」は、日本三景「安芸の宮島」がある宮島の正式名称。島内にある海に浮かぶ赤い鳥居と海にせり出した御本社でおなじみの嚴島神社は世界遺産にも登録されました。例年11月中旬から下旬にかけて、島内にある紅葉谷公園の木々がその名前のとおり美しい紅葉に包まれます。嚴島神社の神の遣いである鹿が紅葉が彩る風景の中を気ままに動いていたり、朱塗りの五重塔と紅葉のコラボレーションなど印象に強く残る風景を楽しめます。
回答者からは、「昼は鮮やかな紅葉と海のコントラスト、夜はライトアップで幻想的な雰囲気と、一日を通して異なる表情の紅葉を楽しめる(20代女性/東京都)」、「海と朱色の社殿、紅葉が一体となる絶景が魅力だから(20代女性/東京都)」という声が寄せられました。
村田博之さんコメント「平地から高原まで、紅葉のバリエーションが豊富」
中国地方(山陽・山陰)のランキングは、厳島が半分近い票を集めて1位になるという結果に。日本三景の1つで、かつ世界遺産ということで知名度に長けていた結果もあるのでしょう。2位から同率4位までは接戦になりました。岡山後楽園(同率4位)や縮景園(13位)など平地にある名所から、奥津渓(同率4位)、帝釈峡(同率7位)、三段峡(9位)、蒜山高原(同率11位)、長門峡(同率14位)など中国山地に点在する峡谷や高原など、紅葉のバリエーションが豊富にそろいます。
ライトアップする紅葉の名所は、厳島(1位)にある宮島の紅葉谷公園や、奥津渓、尾関山公園(同率14位)、由志園(同率19位)、旧閑谷学校(同率19位)など少なめですね。
中国山地に点在する名所では早めに紅葉が色づき、その後平地に向かって紅葉前線が下りていく形となります。時期を見計らって、紅葉の色づき情報を確認してから行先を決めるといいでしょう。
【村田博之 プロフィール】
各地に点在する名所・旧跡と絵になる風景を求めて日本国内を隅々まで訪ね歩く。この経験を元に身近なところから遠く離れたところまで、さまざまな観光スポットを写真と文章を添えて旅行者の視点でトラベル・キュレーターとして紹介。
>【全結果】好き&行ってみたい「中国地方(山陽・山陰)の紅葉名所」ランキング
<調査概要>
調査期間:2025年8月26日
調査方法:インターネット調査
回答者属性:全国10~70代の男女200人(10代:2人、20代:46人、30代:65人、40代:42人、50代:38人、60代:6人、70代:1人)
※回答者のコメントは原文ママ








