
2位「白山白川郷ホワイトロード」紅葉風景・国見展望台からの眺め ※画像:PIXTA
雄大な山々や清流を彩る紅葉から、風情ある庭園や歴史ある町並みを包む紅葉まで、北陸には多彩な絶景が広がります。この秋、あなたが訪れたい紅葉名所はどこですか?
All About編集部は2025年8月26日、全国10~70代の男女200人を対象に、「紅葉名所」に関するアンケート調査を実施。今回は「好き&行ってみたい北陸地方の紅葉名所」ランキングの結果とともに、「All About」名所・旧跡ガイド、村田博之さんに聞いたおすすめポイントを紹介します。
2位:白山白川郷ホワイトロード(石川県)/21票
2位「白山白川郷ホワイトロード」は、世界遺産・白川郷(岐阜県)から名峰白山を横切る形で白山市(石川県)をつなぐ全長33.3kmの有料道路です。1977年に開通した時は「白山スーパー林道」という名称でしたが、2015年に改名されました。
大自然の中、標高差850メートルを登って下る道のため、一番標高が高い三方岩展望台付近では例年10月上旬、石川県側の中宮展示館付近では例年11月上旬と紅葉を楽しめる期間が長いのが特徴。沿線には滝や展望台など、見どころが満載でさまざまな紅葉のシーンを楽しむことができます。
回答者からは、「景色がすごく綺麗だからです」(30代女性/兵庫県)、「口コミが良かったから」(20代男性/東京都)、「山間のドライブコース沿いに紅葉が広がり、景色を車窓からも楽しめる点が魅力。合掌造りの集落や自然のコントラストが美しく、写真映えするスポットとしても魅力的だと思い選びました」(30代女性/秋田県)などの声が寄せられています。
1位:兼六園(石川県)/69票
1位「兼六園」は、日本三名園の1つに数えられる金沢の観光名所。江戸時代、加賀藩・前田家の手により金沢城の近くに造られ、明治時代以降に一般公開され観光客も立ち寄れるようになりました。
廻遊式庭園の中にあるもみじなどの木々が例年11月上旬から下旬を迎えると色づき、園内を美しく彩ります。兼六園を代表することじ燈籠と一緒に紅葉を望むこともできます。また期間限定で園内のライトアップイベントが行われ、紅葉のライトアップを楽しめます。
回答者からは、「風流な景色を満喫できそうだから」(30代女性/石川県)、「格式高くて綺麗だから」(30代女性/福岡県)、「庭園全体が赤や黄に染まる景色が美しく、歴史的な雰囲気も楽しめるから」(30代女性/東京都)、「ライトアップされた紅葉が池に移り綺麗です」(60代女性/岐阜県)などの声が寄せられました。
兼六園が圧倒的人気、自然と歴史の名所が上位に
北陸地方のランキングは、兼六園が2位以下に大きく差をつけて1番人気となりました。紅葉の見頃が異なるので黒部峡谷(3位)と立山黒部アルペンルート(4位)を分けましたが、エリアが近接しているのであわせると2位相当となります。
立山黒部アルペンルートは、標高が一番高い室堂付近で例年9月中旬から紅葉が始まり、黒部峡谷(3位)が望める黒部ダムで例年10月中旬から下旬にかけてと長い期間紅葉が楽しめるのが特徴ですね。
ランキングの上位には山中温泉(6位)、九頭竜湖(同率8位)、鶴仙渓(同率10位)、永平寺(同率10位)など豊かな自然が楽しめる白山連峰の麓や北アルプスなど緑の多い山側の名所が入りましたが、海側にある東尋坊(5位)も人気を集めています。
また長い歴史が刻まれた永平寺と那谷寺(4位)、丸岡城、足羽山・足羽神社、一乗谷朝倉氏遺跡(いずれも同率12位)など、お城や寺社で楽しめる紅葉スポットもそろっていますので、紅葉の色づき情報をチェックして行先を決めるとよいでしょう。
【村田博之 プロフィール】
各地に点在する名所・旧跡と絵になる風景を求めて日本国内を隅々まで訪ね歩く。この経験を元に身近なところから遠く離れたところまで、さまざまな観光スポットを写真と文章を添えて旅行者の視点でトラベル・キュレーターとして紹介。
>【全結果】好き&行ってみたい「北陸地方の紅葉名所」ランキング
<調査概要>
調査期間:2025年8月26日
調査方法:インターネット調査
回答者属性:全国10~70代の男女200人(10代:2人、20代:46人、30代:65人、40代:42人、50代:38人、60代:6人、70代:1人)
※回答者のコメントは原文ママ