All About編集部は全国10~60代の男女250人を対象に「さいたま市のイメージ」に関するアンケートを実施。今回は「暮らしやすいと思う区」の結果を紹介するとともに、All About 埼玉ガイドの大林等さんが街の特徴、おすすめスポットなどを解説します。
2位:浦和区/票数99票
2位は浦和区でした。浦和区は市中南部に位置し、東は緑区、西は中央区、南は南区、北は大宮区と見沼区と接しています。区の面積は10区中9位の大きさですが、人口は南区に次いで2番目に多いです。回答者に浦和区を選んだ理由を聞くと、以下のような声が寄せられました。
「浦和は開発が少しずつ進み、住宅街も増えて活性化されている」(40代女性/神奈川県)
「浦和駅や武蔵浦和駅等駅が多く新幹線も通っており、また高速道路のインターもあるため交通の便がいいため」(20代女性/埼玉県)
「買い物できる場所、子供の遊び場の充実など子育てしやすい印象」(30代女性/東京都)
「文教エリアと呼ばれ、教育熱心な家庭が子どもを浦和区の小中学校に通わせたいという理由で引っ越しをしてくるほどで、日ごろから芸術・宇宙科学・スポーツなどと触れ合う機会が多く、生活面でも利便性が高く、主要駅である浦和駅の周辺には商業施設や飲食店が充実しているからです」(60代男性/愛知県)
「浦和区は文教地区としての落ち着いた雰囲気があり、教育施設や図書館などが充実しているため暮らしやすいと感じます。また駅周辺は商業施設も多く生活に便利でありながら、少し足を伸ばせば公園や緑も豊富で、バランスが良いのが魅力です。住宅街も整備されており、子育て世代から高齢者まで幅広い世代が安心して暮らせる環境が整っている点が『暮らしやすい』と思う理由です」(20代男性/静岡県)
1位:大宮区/票数124票
1位は大宮区でした。市の中西部に位置し、全国有数のターミナル駅である大宮駅があり、商業施設も充実。2400年以上の歴史をもつといわれる氷川神社へと続く参道には、豊かな緑が広がっています。回答者に大宮区を選んだ理由を聞くと、以下のような声が寄せられました。
「交通の便がよく仕事、プライベートも極端な話大宮区で完結出来ると思う」(30代男性/埼玉県)
「大宮区は商業施設も充実しているし、都心へのアクセスがよく大きな公園があったりで子育て世代には住みやすいと思います」(40代女性/東京都)
「交通の利便性が1番。大宮は駅前にお店も豊富で、さいたま市に限らなくても『住みたい街』として挙げたい」(30代女性/埼玉県)
「中央に位置しているので都心の魅力がありますし、商業施設や駅などに困る心配がないので暮らしやすいと思います。また自然も多い街ですし、都心部と住宅街の魅力を兼ね備えた街だと感じました」(30代男性/福岡県)
「交通の利便性と自然を兼ね備えている街です。全国でも有名な神社やレジャースポットが多く、都市であるながら、歴史的魅力がある場所だと思います」(30代女性/愛知県)
共通点もあるけれど異なる一面も
1、2位に選ばれた浦和区、大宮区の特徴、おすすめスポットについて、All About 埼玉ガイドの大林等さんにお聞きしました。大林:2位の浦和区、1位の大宮区は、ともに江戸時代から中山道沿いの宿場町として栄えたエリアです。発展の歴史に共通点はあるものの、現代の両区には異なる側面も見られます。
浦和区は、交通の面では区内および隣接区内に浦和、東浦和、西浦和、南浦和、北浦和、中浦和、武蔵浦和、浦和美園の8つの駅が密集し首都圏と密接につながっています。中心の浦和駅の周辺には、百貨店の伊勢丹に加えて、PARCO、アトレ、コルソなどの商業施設がそろいます。
浦和駅の西には埼玉県庁、さいたま市役所が設置され地方行政を担っています。県立近代美術館、うらわ美術館、青少年宇宙科学館などの教育施設や図書館なども充実し、文教地区となっているのです。埼玉大学も通学圏内であり、県立浦和高校、市立浦和高校からは、多くの優秀な人材が生まれています。浦和区には教育熱心なファミリーが集まっているようです。
一方で、大宮区の中心は、東北、上越、北陸に向かう新幹線が集中し、首都圏の北の玄関口の役割を担う大宮駅です。駅の周辺には、百貨店として高島屋、そごう、大型ショッピングモールのルミネ、アルシェ、DOMなどがそろいます。交通、ショッピングの利便性が暮らしやすさを高めているのです。
悠久の歴史を刻む氷川神社には、静かで落ち着いた雰囲気が漂っています。隣接する大宮公園は、広大な敷地の中に四季折々の自然が満ちあふれます。園内には小動物園、児童遊園地、サッカー場、野球場などの設備が充実し、1990年には日本さくら名所100選に選ばれています。
交通、ショッピングの利便性に加え、憩いの場もあり、区内に満ちあふれる活気が人気を押し上げる原動力となっているようです。
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【大林等プロフィール】
All About 埼玉ガイド。メーカに勤務しながら全国、海外各国を旅した経験を生かし、雑誌やWebなどで観光に関する記事を執筆中。これまでに国内は47都道府県すべて、海外は70カ国以上を訪れている。国内、海外を問わず訪れた地域の文化や歴史に鋭い視線を注ぎながら、地元である埼玉の観光・旅行に関するより豊かな情報を提供している。
<調査概要>
さいたま市のイメージに関する調査
調査方法:インターネットアンケート
調査実施日:2025年8月26日
調査対象:10~60代の250人(男性:95人、女性:153人、回答しない:2人)
※回答者のコメントは原文のまま記載しています