焼酎

2024年度「焼酎の売上」ランキング! 2位「いいちこパック25度」、1位は?【専門家が解説】

マーチャンダイジング・オンの提供する流通POSデータサービス「RDS-POS」をもとに、2024年度の「焼酎の売上」をランキング化。2位「いいちこパック25度 1.8L」、1位は? ※画像:PIXTA

All About 編集部

2024年度の焼酎の売上ランキング1位は? ※画像:PIXTA

2024年度の焼酎の売上ランキング1位は? ※画像:PIXTA

和洋中、どんな料理にもよく合い、いろいろな飲み方も楽しめる「焼酎」。俳句の世界では夏の季語であり、昔は暑気払いとして愛飲されていたといいます。そんな焼酎はいったいどのような商品が売れているのでしょうか。

今回はマーチャンダイジング・オンの提供する流通POSデータサービス「RDS-POS」をもとに、2024年度の「焼酎の売上」をランキング化。その結果を紹介するとともに、All About 日本酒・焼酎 ガイドの友田晶子さんが、1位の商品の特徴などを解説します。

2位:いいちこパック25度 1.8L

2位は「いいちこパック25度 1.8L」 ※画像:三和酒類 いいちこ 公式Webサイト

2位は「いいちこパック25度 1.8L」 ※画像:三和酒類 いいちこ 公式Webサイト

2位は「いいちこパック25度 1800ml」。いいちこは大分県宇佐市に本社を置く三和酒類が製造、販売する本格麦焼酎で、1979年に誕生しました。「いいちこ」という商品名は、発売前に一般の人へ商品名を募集し、寄せられた約1200通の応募はがきの中から選ばれたものだそう。「いいちこ」とは大分県北部の方言で「いいですよ」や「よいですよ」という意味。地元の地域性を生かした商品名となっています。

1位:黒霧島 25度 紙パック 1.8L

1位は「黒霧島 25度 紙パック 1.8L」 ※画像:Amazon

1位は「黒霧島 25度 紙パック 1.8L」 ※画像:Amazon

1位は「黒霧島 25度 紙パック 1800ml」。宮崎県都城市に本社を置く霧島酒造が製造、販売する本格芋焼酎で、「黒キリ」の愛称で親しまれています。黒霧島が生まれたのは1998年。当時焼酎業界では「白麹」を使うのが当たり前だったところ、伝統的な製法である「黒麴仕込み」を採用。とろりとした甘みと後切れのよさが特徴的な芋焼酎が誕生しました。

ロングセラーの称号をほしいままにしている本格焼酎

1位の黒霧島について、その特徴やおすすめの飲み方などをAll About 日本酒・焼酎 ガイドの友田晶子さんにお聞きしました。

友田:もはやロングセラーの称号をほしいままにしている本格焼酎が「黒霧島」です。芋焼酎としては癖のない洗練されたすっきりとした味わい。ほんのりと甘い香りが後を引く、素晴らしいバランスがその証です。また、糖質ゼロ、プリン体ゼロといったヘルシーさも人気を後押ししています。

飲み方も好みに合わせてさまざま楽しめるのもうれしい点。水割り、ソーダ割り、お湯割りは好みのアルコール度数にすることができ、飲み飽きないように、夏ならレモンやライムを絞ったり、サイダーやコーラで割っても意外においしい黒霧カクテルになります。

また、料理を選ばないことも実は人気のポイント。スーパーで買える食材や総菜の味を邪魔しません。とはいえ、筆者の個人的なおすすめは肉料理。焼き鳥や焼き豚、また本格的な焼肉にも「黒霧島」はばっちりの相性です。脂ののったカルビには、ストレートもおいしいもの。しっかりとしたアルコール分が余分な脂を流して、いつもの何倍もおいしく感じさせてくれますよ。お酒に強い方はぜひチャレンジしてみてください。

【友田晶子プロフィール】
トータル飲料コンサルタント。30年以上のキャリアと女性らしい感性で、アルコール飲料と食全般に携わる。(一社)日本のSAKEとWINEを愛する女性の会(SAKE女の会)代表理事。All About 日本酒・焼酎ガイド。

<参考>
マーチャンダイジング・オン RDSスーパー全国 焼酎 2024年4月~2025年3月 100店舗当たり累計販売金額
※RDS MD分類:焼酎分類から抽出
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています

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