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話題の「レーザーテレビ」を見た!(2ページ目)

AVファンの間で期待されている、三菱電機の「レーザーテレビ」を見てきました!その強烈な色再現性は、今まで肉眼で見た事の無い世界! 画質の評価など、詳しくレポートします!

鴻池 賢三

執筆者:鴻池 賢三

オーディオ・ビジュアルガイド

「レーザーテレビ」の画質は?

見たことの無い「赤色」!

デモ映像で印象的だったのが、今まで肉眼で見たことの無い赤色。

映像では、朱色の印象的な首里城が映し出されていましたが、その赤系色の鮮烈さは、今まで肉眼で見たことの無い濃厚さ!

ガイド鴻池は、残念ながら、本物の首里城を見た事が無いので、レーザーテレビに映し出された色合いが、現物に忠実がどうか判断できませんし、また、地球上に存在するかどうかも疑わしいような、鮮やな赤色に、誇張されたような感覚を覚えましたが、レーザーテレビの潜在能力は充分に理解できました。

カラーブレーキングが無い!

前ページで触れましたが、三菱電機の「レーザーテレビ」は、RGBのレーザー光を切り替える為、従来の白色ランプを使用する方式と比べ、「カラーホイール」が有りません。

「カラーホイール」は、白色のランプを、ホイール形状のフィルターでRGB(製品によってはもっと多数)に分解します。 人間の目には、モノカラー映像が重なる事によって、フルカラー映像に見えるという仕組みです。 よって、ホイールの回転が遅い場合や、目が良いユーザーには、虹のような模様となって見える「カラーブレーキング」を生じる問題が有りました。

レーザーテレビでは、超高速にRGBを切り替えているらしく、普段、プラズマテレビでも、虹模様やチラツキが気になるガイド鴻池の目にも、「カラーブレーキング」は一切感じませんでした。

総合的な画質は?

デモに使われていた映像素材の条件が分からないので、正確な評価は出来ませんが、ザラツキが目立ち、解像度感の低い映像でした。 恐らく、映像素材そのモノが悪いのか、映像エンジンが未熟、又は、レーザーの特性を生かすチューニングがなされていないのかもしれません。

また、レーザー光は、目に危険を及ぼす危険性が有る為、有害な成分が放出されないよう、画質を犠牲にしても、画面表面に何らかの安全対策(フィルター)が施される可能性も有ります。

製品化時には、色を誇張する事なく、レーザー光の特性を生かした、完成度の高い絵作りに期待したいところです。

 

素晴らしい省エネ性能

「レーザー」と聞くと、「プラズマ」よりも、さらに電気を消費しそうなイメージを持つ方が多いかもしれません。

今回のデモでは、消費電力がデジタルで表示され、省エネ性能をアピールしていました。 デモ機は65型ながら、消費電力は、僅か約100W! 

映像の明るさにもよりますが、同じ画面サイズの液晶テレビに比べて、半分程度と言えそうでうす。

また、レーザーテレビの特長として、液晶テレビと同じく、映像の瞬間的な明暗では、消費電力に殆ど変化が無く、日常用途でも、素晴らしい省エネ効果が期待できます。

 

次のページでは、まとめ。 レーザーテレビは買いか!?

CEATEC2008三菱電機ブース(イメージ写真)
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