「レーザーテレビ」の画質は?
■見たことの無い「赤色」!
デモ映像で印象的だったのが、今まで肉眼で見たことの無い赤色。
映像では、朱色の印象的な首里城が映し出されていましたが、その赤系色の鮮烈さは、今まで肉眼で見たことの無い濃厚さ!
ガイド鴻池は、残念ながら、本物の首里城を見た事が無いので、レーザーテレビに映し出された色合いが、現物に忠実がどうか判断できませんし、また、地球上に存在するかどうかも疑わしいような、鮮やな赤色に、誇張されたような感覚を覚えましたが、レーザーテレビの潜在能力は充分に理解できました。
■カラーブレーキングが無い!
前ページで触れましたが、三菱電機の「レーザーテレビ」は、RGBのレーザー光を切り替える為、従来の白色ランプを使用する方式と比べ、「カラーホイール」が有りません。
「カラーホイール」は、白色のランプを、ホイール形状のフィルターでRGB(製品によってはもっと多数)に分解します。 人間の目には、モノカラー映像が重なる事によって、フルカラー映像に見えるという仕組みです。 よって、ホイールの回転が遅い場合や、目が良いユーザーには、虹のような模様となって見える「カラーブレーキング」を生じる問題が有りました。
レーザーテレビでは、超高速にRGBを切り替えているらしく、普段、プラズマテレビでも、虹模様やチラツキが気になるガイド鴻池の目にも、「カラーブレーキング」は一切感じませんでした。
■総合的な画質は?
デモに使われていた映像素材の条件が分からないので、正確な評価は出来ませんが、ザラツキが目立ち、解像度感の低い映像でした。 恐らく、映像素材そのモノが悪いのか、映像エンジンが未熟、又は、レーザーの特性を生かすチューニングがなされていないのかもしれません。
また、レーザー光は、目に危険を及ぼす危険性が有る為、有害な成分が放出されないよう、画質を犠牲にしても、画面表面に何らかの安全対策(フィルター)が施される可能性も有ります。
製品化時には、色を誇張する事なく、レーザー光の特性を生かした、完成度の高い絵作りに期待したいところです。
素晴らしい省エネ性能
CEATEC2008三菱電機ブース(イメージ写真) |