コンセントには方向が有る!
2つの穴は、働きが違う!
壁にあるコンセントには「2つの穴」がありますね。普段なにげなく使用されていると思いますが、実は「方向」があるんです! もちろん、機器のプラグをどちら向きに差しこんでも、機能的には全く問題有りませんが、AV機器の場合は画質や音質に影響を及ぼす事があります。
今回は、「2つの穴」の違い、「正しい方向」を確実に知る方法、画質や音質を向上させる接続方法をご紹介します。 費用はほとんど掛かりません。より良い画質、音質に興味の有る方は勿論、興味無い方も、暇つぶしにトライしてみてはいかかでしょうか?
【目次】
「2つの穴」の違い
まず、「2つの穴」の違いについておさらいしましょう。片方は電気が「来る」側(ホット)、もう片方は、電気が「帰る」側(コールド)となっています。コールド側は、「アース」(大地)につながっていて、単に「アース」と呼ばれる事も有ります。 では、どちらが「ホット」で、どちらが「コールド」なのでしょうか?
通常、左側の穴が長い。
壁に埋め込まれたコンセントを見てください。穴の長さを比べると、一方が長くなっているはずです。通常は左側が長くなっていて、「コールド」に設定されます。(「長い穴」が「コールド」を見分ける目印)。 但しこれは、配線工事にミスが無い場合の話です。実際に調べてみると、「工事屋さんはなんていい加減なんだ!」と思うくらい、逆になっているものです。自分のコンセントは、自分調べるのが確実で手っ取り早いのです。
※ここでの「アース」とは、電柱上の電線を流れる高圧電圧が、何らかの問題で一般家庭に向かう低圧側へ侵入した場合、危険な電気を大地へ逃がす働きをする「アース」を指しています。洗濯機の水濡れなど、漏電による感電を防ぐ「アース」の接続は、電器店、電気工事店にご相談ください。
コンセントの方向を確実に知る方法
コンセントの穴に、機能の違いが有ることを知って、興味を持たれた方も多いのではないでしょうか?コンセントの「ホット」と「コールド」を知るには、「検電ドライバー」という道具が便利です。聞き慣れない名前ですが、少し大きめのホームセンターなら、間違いなく店頭に並んでいます。「ホット」と「コールド」を知るだけなら、500円以下のモノで、充分役に立ちます。
検電ドライバーの使い方ですが。 先端部をコンセントの片穴に挿入するだけと至って簡単です。挿入時、発光部分が光れば「ホット」、光らなければ「コールド」と一目瞭然に判断できます。因みに我が家のコンセントを検電ドライバーで調べた結果、半数が「ホット」と「コールド」が逆になっていました。つまり工事屋さんは、当てずっぽうに配線をしたんでしょうね……。
※検電ドライバーの使用に際しては、感電などの重大な事故を招く恐れがあります。使用前には必ず、購入された製品の取扱説明書をよくお読みください。
プラグの「正しい」挿入方向は?
コンセントの正確な「ホット」と「コールド」が分かったら、こんどは接続するAV機器プラグについて考えなくてはなりません。AV機器等の電源コードでは、白い線の印刷されたほうがアース(「グランド」等とも呼ばれます)となっています。白い線がない場合、文字が印刷されている側がアースと考えて取り扱うのが一般的です。
AV機器は、画質や音質に悪影響を与える電気的なノイズ(雑音)を、このアースを通じて逃がす設計になっています。電源コードのアース側を、コンセントのアース(コールド)側に合わせる事で、次のような効果が期待できます。
- 透明感が増す(聴き易く心地よい音)
- 立体感が増す(音の余韻など、小さな音も聴こえる)
※どちら向きに挿し込んでも良い機器、又は、アース(グランド)を考慮して設計されていない機器もあります。
最後に
手軽すぎて「信じられない」とお思いの方もいらっしゃると思いますが、専門家なら必ずチェックする重要なポイントでもあります。お試しいただいて損はないですので、是非挑戦してみてください!(PC関連なら、ADSLなど、ブロードバンド回線の通信速度向上にも効果が期待できます!)
効果の度合いに関してですが、各ご家庭に供給される電力の状態(ノイズが多く含まれている)やお使いのオーディオ機器、聴かれる方の個人差などによります。従って、お試しいただいても効果が感じられない場合も多々あります。予めご承知置きください。私は一応、家にある全ての電気製品で実践しています。実際の効果は定かでないモノも多いですが……気分的には良いです。