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今さら聞けない!HDMIバージョンの違いとは(2ページ目)

高品位で便利な次世代インターフェイス「HDMI」ですが、いくつかのバージョンがあるのをご存じでしょうか? そもそもの「HDMIとは?」から機能の違いまでを整理しました。

鴻池 賢三

執筆者:鴻池 賢三

オーディオ・ビジュアルガイド

HDMI バージョン/機能 一覧表

 

各HDMIバージョンで伝送できる信号の種類一覧表

1.3aXPCM1.3aリップシンクX

備考:

 HDMI Ver.

1.0

1.1

1.2

1.2a

1.3

規格策定(年)

2002

2004

2005

2005

2006

音声

Dolby Digital/DTS

DVDオーディオ

X

SACD

X

Dolby Digital Plus, Dolby TrueHD,

DTS-HD High Resolution Audio, DTS-HD Master Audio

2ch

8ch(7.1ch)

映像

解像度

1080p

1440p

色深度

8bit

16bit

色域規格

sRGB

xvYCC

フレーム/秒

60

120

機能

機器間制御

X

1.2a

1. 音声の各種フォーマット(水色)は、ビットストリームを指しています。
2.  PCMの マルチチャンネル(白色)には下記の2種類が有ります:
次世代DVDでは、マルチチャンネルPCMで収録されたタイトルが有る。
  各種フォーマットをデコードし、PCMに変換して出力されるもの。
3. HDMI Ver 1.1~1.2aいずれかに対応で、各種フォーマットをPCM変換機能が無いプレーヤーの場合、Dolby Digital Plusなどの音声をデジタルで伝送する事はできない(従来のDolby Digital 又はDTSビットストリームを伝送する事になる)
4. 映像に関する各種数値は、いづれも最大です。解像度が1440pの時、最大フレームレートは、60フレーム/秒となります。

 

 

HDMI Ver 1.3 が「次世代HDMI」と呼ばれる理由

HDMI Ver. 1.0~1.2aの変化をマイナーチェンジと呼ぶならば、HDMI Ver. 1.2aとHDMI 1.3の違いは、フルチェンジと呼べるくらい大きな進化と言える為です。

図をご覧頂ければ一目瞭然ですが、次世代DVDに採用される音声ビットストリームを扱えるようになっている点、ソニーが提唱する、より天然に近い色再現が可能なxvYCC規格の映像を、最高120Hz(1秒間に120コマ)で伝送できる点で画期的です。

端的には、伝送できるデータの量が約2倍に、例えるなら、2車線の道路が4車線に増強されるイメージです。

 

 

次のページでは、今できる、HDMI対応機器の選び方を考えます。

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