ラジオみたいな「ネットラジオ」専用機
有線で接続するのは電源のみ。 電波式ラジオのような使い勝手が新しい?! |
パソコンを使えば、無料でインターネットラジオを聴く事が可能ですが、パソコンを起動するのに時間が掛かかったり、他の作業の邪魔になるなど、使い勝手の面では今ひとつです。
そこで注目したいのが、パソコン不要でインターネットラジオが楽しめる専用機。 7月にサイテックより発表された「IR-001W」(店頭予想価格30,000円前後)は、ワイヤレスLANモジュールを標準で搭載し、アンプやスピーカーも内蔵しているので、ブロードバンド回線とワイヤレスルーターを利用しているご家庭なら、コンセントに接続するだけで、インターネットラジオが楽しめます。
ルーターとの接続設定は原則自動。 ご近所のルーターまで検出される場合は、ダイヤルで簡単にルーターの選択が可能です。 また、ルーターにWEPなどの各種セキュリティー設定を行っている場合も、手動で設定ができるので安心です。
「使い易さ」が専用機の魅力
豊富なジャンル分けも、使い易さ、楽しさに貢献。 筆者が気に入ったのは「World Tropical」。 |
専用機の魅力は、操作がシンプルで分かり易い事。 「IR-001W」の場合、ラジオを聴きたい時は、電源を入れ、聴きたい地域/国またはジャンルから絞り込むだけ。 ラジオ局の選択や音量の調整は、大きなダイヤルを回し、気に入ったラジオ局は、操作部に設けられた登録用のボタン(5個)に、10局まで記憶させる事ができるなど、従来の電波式ラジオを模したインターフェイスは、自称「機械オンチ」の方にも馴染みやすそうです。
洗練された外観と簡単操作ながら、基本機能も充実しています。 MP3, WMA, Real Audio, AACなど、複数のフォーマットに対応しているので、たった一台で、世界中の、約2,500のラジオ局を聴くことができます。
一方で、ネットラジオで問題なのは、放送側の都合が大きく影響する事。 ラジオ局が突然インターネットによる放送を休止したり、設備や回線の不備で、音が途切れたりするのです。
この点についても、「IR-001W」では、ラジオ局のメンテナンス(追加および削除)を頻繁に行う独自のサーバーを用意する事で、トラブルを軽減しているそうです。
実際に使ってみると、表示画面のリストに現れるラジオ局は、接続の確率や速度、音が途切れる頻度や音質などの点で一定のレベルが保たれており、ストレスはほとんど感じません。 「トラブルが少ない=使い易い」と言えます。
さいごに
インターネットを未体験の方は、是非パソコンに無料の「iTunes」をインストールして、世界の放送を聴いてみましょう。
インターネットラジオに興味を持たれた方は、やはり快適な専用機がおすすめです。 聴けば聴くほど、新しい音楽に出会ったり、自分の探していた理想のラジオ局が見つかったりと、より楽しみが広がる事でしょう!
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