「テレビ台」だけで「サラウンド」を楽しむ
店頭での価格表示は約15万円。 テレビ台と兼用なので、お買い得? |
2005年10月、ソニーより発売された『RHT-G1000』は、バーチャルサラウンド方式を用い、リアスピーカーを使用しない、テレビ台の形をしたサラウンドオーディオシステムです。 横幅は約120cm有り、46型相当の薄型テレビもはみ出しません。
必要なアンプやスピーカーは全て「テレビ台」に組み込まれている為、ホームシアターで敬遠されがちな、スピーカーの設置やケーブルの引き回しが不要。 省スペースで見た目もスッキリする上に、白と黒の2色が選べるので、インテリアを重視するユーザーにピッタリの製品です。
今回は、「テレビ台」の形をしたサラウンドシステムの実力と、使い勝手などをレポートします。
意外とパワフル 総合出力510W!
内部の構造を示すイメージ図。 右側に見えるのがサブウーファー、反対側にはアンプが内蔵されている。 |
「テレビ台」からは想像もできない、総合出力510Wのハイパワー。 この数値は、入門クラスのホームシアター専用のアンプ+サブウーファーに匹敵します。 勿論、実際に聴いても、その重厚な音は、「お手軽サラウンド」とは思えない迫力です。
テレビ台に、これほどパワフルなシステムと内蔵すると、サブウーファーの振動が、テレビやAV機器へ与える影響が心配ですが、スピーカーユニットを前後対称に配置することで、振動をキャンセルする配慮がなされています。