「遮光」、「照明」と「インテリア」で映像をグレードアップ
映像機器自体の高画質化が進んでいます。 その能力を100%引き出し、グレードアップを目指すなら、「遮光」「照明」や「インテリア」への配慮は大変重要です。
今回は、「遮光」、「照明」、「インテリア」へ配慮が必要な理由と、ご家庭でも手軽に出来るアイデアを、THXのノウハウに基づいてご紹介します。
遮光の必要性
ブラウン管、液晶、プラズマテレビやプロジェクターでの投影を問わず、映像は周囲の明るさによって見え方(コントラスト)が変わります。
例えば、プロジェクターを想像してみてください。 部屋が明るいほど、映像が薄く見え難くなるのがご理解頂けると思います。 これでは、制作者の意図した映像を、100%再現する事は出来ません。
暗い部屋で見た、正しいイメージ | 明かるい部屋で見たイメージ |
理想は、外光を100%遮断され、天候の変化や、昼夜の違いによる影響を受けない環境です。
(必要な明かりは、室内の照明でコントロールします)
■家庭での対策アイデア
一般的なご家庭では、窓の無い部屋を用意するのは困難と言えます。 窓からの明かりを遮光する為には、雨戸を閉め、遮光カーテンの併用をお薦めします。
遮光カーテンは、遮る光の度合いにより、「等級」が設けられていますので、お住まいの環境や用途に応じて選択が可能です。 等級は、製品に付属している性能表示タグや、値札に記載されていますので、購入の際はご確認を!
遮光の等級と、遮光性能の目安:
等級 | 1級 | 2級 | 3級 |
遮光率 | 99.99%以上 | 99.80%以上~99.99%未満 | 99.40%以上~99.80%未満 |
感覚の目安 | 日中でも、目が慣れるまで何も見えない。 | 日中でも、人(顔)が判別出来る程度。 | 日中でも、作業には不向きな程度の暗さ。 |
雨戸が無く、昼間でもシアターとして使用する部屋の場合、遮光1級のカーテンを利用すると良いでしょう。 日中は隙間から漏れる光で真っ暗にする事は難しいですが、充分な遮光が可能です。
リビングなど、日常生活で良く使う部屋では、あまり遮光性能の高いカーテンを取り付けると、採光の調整で不便を感じる事もあるはずです。 シアターと日常使用の、両状況を想定し、トータルでの使い勝手を検討されると良いでしょう。
(遮光カーテンの製品例: 東リ)
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