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シアタールームの音響性能をグレードアップ! THX流ホームシアター講座 (3)(2ページ目)

第3回) ノイズ音を排除する

鴻池 賢三

執筆者:鴻池 賢三

オーディオ・ビジュアルガイド

手軽な方法

ノイズ音源は、リスニングポイントから出来るだけ遠ざける。

音源が遠くなれば、音は小さく聞こえる・・・ みなさんが普段の生活でも体験していると思います。

ホームシアターに置き換えれば、各機材とリスニングポイントが、出来るだけ離れるようなレイアウトにすれば、耳に届くノイズ音が軽減出来るという訳です。 

    プロジェクターを頭上に設置しない。 (リスニングポイントより出来るだけ後方に。)

             

    購入前であれば、出来るだけ静音性能の良いプロジェクターの選択も考慮しましょう。 30dB程度以下なら良好です。 

     

    エアコンの室内機を、リスニングポイントの真横など、近くに設置しない。

            

     

     

    エアコン対策編

     

    ■エアコンの風切り音対策(ルームエアコン)

    ルームエアコンとは、各部屋に室内機を設置するタイプを意味しています。 

    元来、シアタールームには、ルームエアコンは適していません。 風切り音の他、ファンのモーター音など、ノイズ音が多いためです。 但し、日本の住環境では、ルームエアコンが主流ですので、「何とかしたい」ところです。

    残念ながら、購入後の効果的な対策は有りませんが、購入前であれば・・・

    ひと回り能力の大きなエアコンを選ぶ。 

    ぎりぎりの能力のエアコンで、「強」運転するよりも、能力の大きなエアコンで、「弱」運転するほうが圧倒的に静かです。  電器店では、お部屋の環境によって、適した能力を推奨してくれますので、目的を告げ、静音タイプで、ひと回り大きい能力のエアコンを相談すると良いでしょう。

     

     

    ■エアコンの風切り音対策(セントラルエアコン)

    日本の一般的なご家庭ではあまり見かけませんが、各部屋に室内機が無く、温度調整された空気が、ダクトで各部屋に導かれるタイプを意味しています。

    静音性に優れ、映画館やスタジオなどで採用されていますが、風量が増えると、風切り音の対策が必要になります。 

    基本的には、空気の流れるスピードを減速させる工夫が効果的です。

    ダクトを長くとり、何回か曲げる。 (ストレートに配管しない) 減圧室を設ける(チャンバーなどと呼ばれます)

    空気の吹き出し口に取り付けるグリルの形状に注意する。

    (狭くなると、口笛のように、風速が早くなって音を立てる)

     

     

    ノイズ音対策については以上です。 次は、部屋の音響効果の「調整」に挑戦しましょう。

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