睡眠

Q. 健康のために毎日7時間寝ています。もっと長い方がよいですか?

【日本睡眠学会所属医師が解説】睡眠時間は長くても短くても病気になりやすく、寿命が短くなると報告されています。理想の睡眠時間について、回答します。

坪田 聡

執筆者:坪田 聡

医師 / 睡眠ガイド

Q. 健康のために毎日7時間寝ています。もっと長い方がよいですか?

毎日7時間寝ています。もっと長い方がよい?

毎日7時間寝ています。もっと長い方がよい?


Q. 「健康のために、毎日7時間睡眠を心がけています。寝る前もゆっくりと過ごせているのですが、可能ならもっと長く寝た方がさらに健康にいいのでしょうか? 寿命や健康に理想的な睡眠時間があれば知りたいです」
 

A. 「7時間睡眠」は理想的な睡眠時間。短過ぎも長過ぎもよくありません

アメリカや日本の大規模調査によると、死亡率が最も低いのは「7時間睡眠」です。睡眠時間は短過ぎても長過ぎても、寿命が縮まる傾向が見られると考えられています。

アメリカで行われた100万人以上を対象とした調査では、1日に6.5~7.5時間の睡眠をとっていた人々の死亡率が最も低く、それより短くても長くても寿命は短くなる傾向があると報告されました。特に7.5~8.5時間以上眠っている人は、6.5~7.5時間睡眠の人に比べて死亡率が20%高かったという結果も出ています。

また、名古屋大学による研究では、40~79歳の男女約10万人を10年間追跡した結果、睡眠時間が7時間の人たちの死亡率が最も低かったとされています。これにより、日本においても7時間の睡眠が理想的であることが裏付けられました。

毎日7時間の睡眠は健康と長寿の観点から最適とされており、現在の習慣を維持することが望ましいと言えます。睡眠の「質」にも注意を払いながら、規則正しい生活を送ることが大切です。

さらに詳しく知りたいかたは、「睡眠時間と寿命の関係…短時間睡眠も寝過ぎも短命に?」をあわせてご覧ください。
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