All About編集部が全国10~70代の男女100人を対象に募集した「年間行事やイベントのマナーや由来に関する素朴な疑問」(期間:2025年1月28~29日)より、「卒入学式のバッグ」についての疑問にお答えします。
<目次>
Q. 卒入学式に黒の「エルメス」はダメですか?
ブランドもののバッグがダメということはありません。「セレモニーのための装い」なので、バッグがTPOに合っていることが一番重要。ブランドものならロゴの主張がさり気なく、フォーマルなスタイルのデザインを選ぶとよいでしょう。バッグ全体に施されたモノグラムデザインなどは、卒入学式にはふさわしくありません。たとえばエルメスを持つならバーキンよりケリーやボリード。カラーは黒、紺、グレー以外は周囲で浮くでしょう。ブランドものは素材や製法にこだわっているため、高級感や落ち着きが演出できます。
Q. なんで「ハンドバッグ」がマストなの?
セレモニーのための装いにはフォーマルなバッグを、カジュアルな服装ならそれに似合ったカジュアルなバッグを。このフォーマルバッグは冠婚葬祭のシーンで着用する喪服や礼服などのブラックフォーマルに合わせたバッグを指し、一般的に入学式や卒業式などの式典でも使用されています。フォーマルバッグの基本はワンハンドル、そして小さめサイズ。見た目も美しく、フォーマル感を出しやすいハンドバッグはまさにマストなのです。
Q. 卒入学式に使わないほうがいいバッグはある?
①色、柄に気を付ける厳粛なセレモニーの式典の中、落ち着いた色味の服装にアニマルやスパンコール、クリスタルストーン、チェーン等派手な装飾がついたバッグを合わせるのは場違いでしょう。
またバッグの色にも気を付けてください。よくビビッドな色や派手すぎる色はNGとされますが、このビビッドとは彩度の高い印象の強いカラーのことを指し、具体的には赤、黄色、緑、青のような原色やショッキングピンクなどのネオンカラーのこと。フォーマルな服装に合わせるのなら当然避けるのが無難です。
②サイズ、サブバッグに気を付ける
カジュアル感やビジネス感が出てしまう大きめのバッグはおすすめしません。荷物が多く入りきらない場合は、小さく折り畳めるサブバッグをメインのバッグに入れておくとよいでしょう。
サブバッグの色も服装と合わせても浮かないように地味めなものをおすすめします。またブランドのロゴがついた紙袋をサブバッグとして持ってくる人もいますが、フォーマルな服装にはおすすめしません。
Q. 卒入学式に冠婚葬祭用のバッグはアリですか?
特に葬儀で使用するバッグを使っていいのか迷ってしまう人もいるようですが、卒入学式ではフォーマルバッグが基本なので冠婚葬祭用でも大丈夫です。冠婚葬祭用には慶事、弔事、慶弔兼用の3種類、また大きく分けて布製と革製があります。革製は殺生を連想させ、光沢のあるものや華やかなものは葬儀には向かないとされており、葬儀では光沢がなく深い黒色で金具のない布製が使われています。
卒入学でこの布製のバッグを使用するのなら、服装にコサージュやブローチなど多少の華やかさをプラスして、葬儀スタイルにならないように工夫するといいでしょう。