睡眠

Q. 科学的に、「縁起のよい初夢」を見る方法はありますか?

【日本睡眠学会医師が解説】夢を完全にコントロールすることはできませんが、科学的に考えれば、見たい夢を見るコツはあります。分かりやすく解説します。

坪田 聡

執筆者:坪田 聡

医師 / 睡眠ガイド

Q. 科学的に、「縁起のよい初夢」を見る方法はありますか?

寝る前の読書

見たい夢を見るために、科学的に効果が期待できる方法は?


Q. 「夢見がよいほうではないのですが、新しい年のはじめくらい、縁起のよい初夢を見てみたいです。科学的に、夢見をよくする方法はありますか?」
 

A. 絵や写真で視覚的に取り込み、脳にしつこく印象づけるのが効果的です

科学的に見れば、夢とは、起きている間の知識や経験、思考が、眠っている間に記憶として脳に定着する過程で起こるものです。夢を完全にコントロールすることはできませんが、知識や経験、思考の中でも、特に「夢に出てきやすくなるもの」はあります。起きている間、頻繁に見たり考えたりしているものや、眠る直前に見聞きしたものは、眠っている間の脳にも影響を与えやすいため、夢にも現れやすくなります。
 
それでは、自分が見たい夢を見るための方法をご紹介します。

■「〇〇の夢を見る!」と強い気持ちを持つ
科学的ではない根性論だと思われるかもしれませんが、まず大切なのは「強い気持ち」です。ぼんやりと願うのではなく、「初夢には絶対にあの夢を見る!」という強い意志を持ちましょう。

■見たい夢の内容を、視覚的に具体化する
見たい夢の内容を、紙に絵で書いたり、写真を準備したりしましょう。文字よりも画像のほうが視覚的に頭に残りやすくなるので、絵や写真がおすすめです。

■心理学の「アンカリング」を利用する
視覚で取り込んだものを思い出すために、音楽や香りなどを利用しましょう。心理学で「アンカリング」と呼ばれている方法です。

夢で見たい絵や写真を見るときに、毎回同じ音楽をかけてください。あるいは、同じアロマを嗅ぐのもよいです。眠る前にその音楽を小さな音で流したり、寝室にアロマを漂わせたりしましょう。目で見たイメージが呼び起されやすくなります。

■眠る直前にも、絵(写真)を眺め、最後に枕の下に入れる
眠る直前に、絵(写真)を眺め、枕の下に入れましょう。眠る前に見たものは、夢に見る材料として残りやすくなります。

あとは、なるべく自分にとって快適な環境で眠ることです。乾燥や寒さ、余計な雑音などはストレスになり、眠りの質を落としてしまいます。寝室の環境を整えたら、あとはよい夢が見られることを信じて、リラックスして眠ってください。

さらに詳しく知りたい方は、「夢見をよくするコツ・縁起のよい初夢を見る方法」をあわせてご覧ください。
【編集部おすすめの購入サイト】
Amazonで睡眠グッズをチェック!楽天市場で睡眠用品をチェック!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます