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【メルカリ】宅急便サイズの商品を「300円」で出品!? 送料も含めると赤字になるのに…一体なぜ?

メルカリに出品する際、損にならない販売価格を設定している人が多いと思います。でも実際には、どう見ても宅急便(送料750円~)でしか送れないようなサイズの商品が300円で売られていることも……。送料負けしてしまうのに、なぜ300円で売るのでしょうか?

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

フリマアプリ・ネットオークションガイド

メルカリで「300円」で出品する理由

宅急便サイズの荷物の送料は最低でも750円。それなのに「300円」で出品しているのはなぜ?

メルカリで商品を探していると、最低価格の300円で出品されているものもたくさん見かけます。その中には宅急便でしか送れないようなサイズのものもあって、あれ?と思うことも。

メルカリ便の宅急便やゆうパックは、最小の「60サイズ」でも750円の送料がかかります。ということは、300円で売れても、そこからメルカリの手数料(10%)と送料が引かれ、利益はマイナスになってしまうのです。

一般的には少しでも利益を上げたいと思う出品者が多いはずですから、不思議です。なぜこの価格で出品しているのでしょうか。

赤字になるのに、なぜ? 考えられる4つの理由

送料の方が高いのに300円で出品している理由には、大きく分けて次の4つがあると考えられます。

1. どうしても処分したかったから
引っ越しが予定されていて部屋を片付けたい、できるだけ早く商品を手放したい、という場合は、300円で販売することもあるでしょう。目的がスピーディーに部屋を片付けることなので、利益が多少マイナスになったとしても仕方ないという考えなのかもしれません。

2. 他の方法で処分するよりもお得だから
例えば家電を処分するとなると、家電リサイクル券が必要になります。小型の冷蔵庫やワインセラーであっても、数千円かかることがあるのです。

実は筆者も、ワインセラーを処分する際、リサイクル券が5000円近くするのを知って“高いな”と思った経験があります。それなら300円で出品してメルカリ便で送った方が、結果的に安く済むのではないかと思ったほどでした。

利益がマイナスになったとしても、処分料を支払うよりはコストを抑えられる。そういった考えで300円で出品する人もいるでしょう。

3. 着払いで送るつもりだから
着払いの設定になっている可能性も

着払いの設定になっている可能性も

300円で出品しているのは着払いだから、つまり送料の負担者を購入者にしているからかもしれません。

メルカリでは送料を出品者が負担するケースが多いので、それに慣れてしまっている購入者も少なくないと思います。よく確認せずに購入して、後から着払いだったと分かっても、キャンセルを受け入れてもらえない可能性もあります。

販売価格がいくらであっても、「配送料の負担」の欄は確認してから購入しましょう。

4. 販売価格の設定を間違った・送料を勘違いしてしまったから
どう考えても送料の方が販売価格よりも高い場合は、販売価格の設定を間違えている可能性もあります。例えば3000円で売りたかったのに、桁を間違えて300円にしてしまったケースなどです。

出品者が確認を怠ったことが原因ですが、このような場合は300円で購入した後、「価格を間違えたのでキャンセルをお願いします」と出品者から連絡が来るかもしれません。

もしくは送料や配送方法を勘違いしているのかもしれません。宅急便でも安く送れると思っていたり、着払いにして出品したと思い込んでいたりする可能性も。いずれにせよ、出品者のミスということになります。

“送料の方が高くても300円で販売”するスタイルには、心配な点も

とにかく安く販売して売り切りたい、などと考えている出品者は、あえて300円で出品することもあるでしょう。ただ購入者からすれば、なぜそれほど安いのか、本当にその価格が正しいのか気になってしまうもの。もしそのような商品を購入するなら「配送料の負担」の欄をもう一度見たり、出品者に直接質問をしたりして丁寧に確認した方が、安心して取引できそうです。

また出品者側も、送料の方が圧倒的に高いにもかかわらず300円で出品するのは避けた方がよいかもしれません。メルカリのヘルプセンターも『送料が商品価格よりも著しく高い場合には、警告や制限の対象となる場合があります』と告知しています。利益が出ないだけでなく、メルカリからペナルティを受けるおそれもありますから、やはり商品に見合った価格を付けることが大切といえそうです。

<参考>
ヘルプセンター「その他の質問(メルカリ便)」
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
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